アナクロ
アナクロ
名詞形容動詞
標準
anachronism
文例 · 用例
アナクロニズムといい、エキゾーチシズムという語は色々な、複雑な意味を持っていると思う。
— 種田山頭火 『夜長ノート』 青空文庫
併し「浮雲、二葉亭四迷作」といふ八字は珍らしい矛盾、稀なるアナクロニスムとして、永遠に文藝史上に殘して置くべきものであらう。
— 森林太郎 『長谷川辰之助』 青空文庫
印度といえばコナン・ドイルの印度に関する知識はよほど深いようであるが、あまりに、それが神秘化されすぎていて、読者にアナクロニズムの幻覚を起こさせるきらいがあります。
— 平林初之輔 『愛読作家についての断片』 青空文庫
非常なるアナクロニスムである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
何故と云ふに、移転を丁巳の歳であつたとする限は、渋江氏の記憶にアナクロニスムを生ずるからである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
自分は人性を善なりと大掴みにきめてかゝれないと同時に、その反対に悪なりとも断言することを躊躇するものだが、誰も彼も皆正義人道の擁護者らしく見えるときに、自分の汚ない心は皮肉な嘲笑を催して、それぢや是を見ろと現実暴露といふ昔|流行つたアナクロニズムをやつてみ度くなる。
— 宮原晃一郎 『愛人と厭人』 青空文庫
かく多くのアナクロニズムのできたのは、私が故実に通じていないためばかりで無く、それに拘泥することによって私の表わそうとする親鸞が生き生きとして近代の心に触れてこないことを恐れるため、それよりもむしろそういうことを気にしていられないほどあれを書いたときの私の心持ちが切迫していたためである。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
正にアナクロニズム時代逆行というべきであろう。
— 中井正一 『集団文化と読書』 青空文庫
作例 · 標準
アナクロを使って文を作ってみた。
学生たちはアナクロについて学習した。
アナクロの使い方は難しい。
先生はアナクロの定義を説明した。