迷い込む
まよいこむ
動詞-五段-マ行動詞-自動詞
標準
to stray into
文例 · 用例
王子は、きょう森へ迷い込むまでの事の次第を、どもりどもり申しました。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
この愛の本質と現象との混淆から、私達の理解は思いもよらぬ迷宮に迷い込むだろう。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
帰りは下りなので他の尾根等へ迷い込むようなことはないかと心配したが、迷い込めそうなところはなかった。
— 加藤文太郎 『単独行』 青空文庫
……もっともあの辺は、行って御覧になればわかりますが、街外れ特有の一面の塵芥捨場と、草原と、畠続きの大学裏で、よほどの泥酔者でなければ迷い込む気づかいの無い処です。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
利害の対立で社会が苦しんでいるならば、更にそれを強調して見たところで、どうして心の解決があるのだろう、と順二郎は、歴史を後がえりさせて抽象の世界へ迷い込むのであった。
— 宮本百合子 『海流』 青空文庫
それでも遠くへ迷い込むよりはましだと思ってじっと我慢していた。
— 豊島与志雄 『道連』 青空文庫
よその家へでも迷い込むような気持で、静に自家の玄関へはいった。
— 豊島与志雄 『童貞』 青空文庫
厳めしい石門を潜ってだらしなく迷い込む瞬間から、私も一人の白痴のようにドンヨリしてしまう精神状態が気に入ったり、それに私は、その頃辰夫のほかに全く友達を持たなかったので退屈を持余していたから。
— 坂口安吾 『母』 青空文庫
作例 · 標準
森の中を散策していたら、いつの間にか地図にない古い村に迷い込んでしまった。
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都会の喧騒を離れた路地裏に、ひっそりと佇むアンティークショップへ迷い込む。
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換気のために開けていた窓から、一羽の蝶が教室の中に迷い込んできた。
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