古布
こふ
名詞
標準
recycled cloth
文例 · 用例
その頃ミカン箱の空箱を集めて、手製の本棚を造つて居たが、どこかで赤い露西亞更紗の古布を買つて、その本棚のカーテンにした。
— 萩原朔太郎 『所得人 室生犀星』 青空文庫
聖書を把つて、屑籠の中より古布と古紙とを分つが如く、或は彼を取り、或は此を取り、而して我が取る所の者は、宇宙の大真理に適へりと妄信し、他の取る所の者は一理の存するなきが如くに誣ゆるもの誰ぞ。
— 北村透谷 『頑執妄排の弊』 青空文庫
隣のおでん屋の屋台が、軒下から三分が一ばかり此方の店前を掠めた蔭に、古布子で平胡坐、継はぎの膝かけを深うして、あわれ泰山崩るるといえども一髪動かざるべき身の構え。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
代わりの衣類は無いか」「古布子ならござりますだ」「古布子結構それを貸してくれ」 下男の持って来た布子を着、結び慣れない三尺を結び、座敷の真中へぽつねんと坐り、馬琴は暫らく待っていたが、一九は容易に帰宅しない。
— 国枝史郎 『戯作者』 青空文庫
荒布のようになった古布子をきて、尻さがりに繩の帯をむすんでいる。
— 野伏大名 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
湯をつかわせて、小ざっぱりした着がえをすすめた、が泰軒はすまして古布子を手に通して、それよりさっそく酒を……というわがままぶり。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
したがってこうして都を離れるにも、何一つ身仕度などあろうはずもなく、きたきり雀の古布子に、それだけは片時も別れぬ一升徳利の道づれ――。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
二 四つにむすんだ古布のあいだから時代のついた木箱の肌を見せて、ズシリと畳にすわっている箱包みは……。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
祖母が昔着ていた着物を、裂いてパッチワークの古布として使った。
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このバッグは、古布を再利用して作られた一点物です。
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「この古布、縮むととても良い風合いが出るんだよ。」と、着物リメイク作家が語った。
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