精進物
しょうじんもの異読 そうじもの
名詞
標準
vegetable-based food (incl. nuts, berries, etc., but excl. all meat and fish)
文例 · 用例
足りないながらせめては家に居て、仏壇の掃除なり、精進物の煮付けなりして、母を手伝つたら、母も喜んだらうに、不人情にも程がある。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
お相伴させていただければしあわせに存じます」 活発にいうと、おくする色もなくちゃぶ台についたものでしたから、右門は当然のごとくにあり合わせの精進物だけをそちらへ分けてやりました。
— 耳のない浪人 『右門捕物帖』 青空文庫
いっこうそれらの精進物にはしをつけようとしないで、しきりと興津鯛のほうにむじゃきな色目を使いだしたものでしたから、なんじょう右門のまなこの光らないでいらるべき、普通の者ならたいてい見のがすほどのささいなことでしたが、早くも大きな不審がわきましたので、さりげなく尋ねました。
— 耳のない浪人 『右門捕物帖』 青空文庫
正式なものでなくお料理は精進物の風流な趣のあるもので、席にはお居間が用いられた。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
明石の尼君の分も浅香の折敷に鈍色の紙を敷いて精進物で、院の御家族並みに運ばれるのを見ては、「すばらしい運を持った女というものだね」 などと彼らは仲間で言い合った。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
御結婚の最初の日の儀式が精進物のお料理であることは縁起のよろしくなく見えることであったが、お食事などのことが終わって、一段落のついた時に、夕霧はこちらへ来て宮の御寝室への案内を、少将にしいた。
— 夕霧二 『源氏物語』 青空文庫
羅馬の「カステル・チユザリ」と言ふ料理屋では「フリツト・ミスト」と言つて、小さな魚、飯章魚などの天麩羅も食はすが、安下宿屋などでは金曜日の精進日の外には餘り魚を食はさない(西洋では魚は精進物の部類に這入つてゐる)。
— 濱田耕作 『異國さかな雜談』 青空文庫
』 (四) 其日蓮華寺の台所では、先住の命日と言つて、精進物を作るので多忙しかつた。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
作例 · 標準
この煮物は動物性の出汁を一切使わず、精進物だけで作られています。
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彼は健康を気遣って、外食の際もなるべく精進物を選ぶようにしている。
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市場には、旬の野菜や豆類など、新鮮な精進物がたくさん並んでいた。
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