蛤
はまぐり異読 ハマグリ
名詞頻度ランク #40714 · 青空 435 例
標準
common orient clam (Meretrix lusoria)
文例 · 用例
ともかくも、赤く焼けてくすぶった熔岩や、白ッちゃけた岩脈のくずや、黒い小粒の砂礫が、無秩序に積み累ねられたところは、九千尺に近い山中というよりも、かきや蛤の殻を積み上げた海辺にでも、たたずんでいるようであった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
歯の悪いのに蛤の吸物などは一番当惑する。
— 寺田寅彦 『新年雑俎』 青空文庫
即ち「竹とその哀傷」「雲雀料理」最も古く、「悲しい月夜」之に次ぎ、「くさつた蛤」「さびしい情慾」等は大抵同年代の作である。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
幼年思慕篇くさつた蛤なやましき春夜の感覚とその疾患内部に居る人が畸形な病人に見える理由わたしは窓かけのれいすのかげに立つて居ります、それがわたくしの顔をうすぼんやりと見せる理由です。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
春夜浅蜊のやうなもの、蛤のやうなもの、みぢんこのやうなもの、それら生物の身体は砂にうもれ、どこからともなく、絹いとのやうな手が無数に生え、手のほそい毛が浪のまにまにうごいてゐる。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
くさつた蛤半身は砂のなかにうもれてゐて、それで居てべろべろ舌を出して居る。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
ながれてゆく砂と砂との隙間から、蛤はまた舌べろをちらちらと赤くもえいづる、この蛤は非常に憔悴れてゐるのである。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
「カンパチが脂がのっています、それに今日は蛤も――」 ともよの父親の福ずしの亭主は、いつかこの客の潔癖な性分であることを覚え、湊が来ると無意識に俎板や塗盤の上へしきりに布巾をかけながら云う。
— 岡本かの子 『鮨』 青空文庫
作例 · 標準
潮干狩りで取れた新鮮な蛤を、網焼きにして食べた。
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お吸い物には、旨味たっぷりの蛤が欠かせない。
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「見て、この蛤、すごく大きい!」と、子供が興奮して言った。
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