領分
りょうぶん
名詞頻度ランク #44903 · 青空 578 例
標準
territory
文例 · 用例
しかしその二つの世界の限界を定めようとする時にドーミエーやゴヤやロートレークの或る作物をいずれの領分に配していいかを決定するのに迷うのである。
— 寺田寅彦 『漫画と科学』 青空文庫
『こんな晩は君の領分だねエ。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
風雨の音を聞いているのか、原稿を見ているのか、はた遠く百里のかなたの人を憶っているのか、秋山は心のうちで、大津の今の顔、今の目元はわが領分だなと思った。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
高嶽の絶頂は噴火口から吐き出す水蒸気が凝って白くなっていたがそのほかは満山ほとんど雪を見ないで、ただ枯れ草白く風にそよぎ、焼け土のあるいは赤きあるいは黒きが旧噴火口の名残をかしこここに止めて断崖をなし、その荒涼たる、光景は、筆も口もかなわない、これを描くのはまず君の領分だと思う。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
この七五、また五七は単に和歌の形式の骨格となったのみならずいろいろな歌謡俗曲にまで浸潤して行ってありとあらゆる日本の詩の領分を征服し、そうしてすべての他の可能なるものを駆逐し、排除してしまっている。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
沖へ出てゆく漁船がその影の領分のなかから、日向のなかへ出て行くのをじっと待っているのも楽しみなものだ。
— 梶井基次郎 『海 断片』 青空文庫
そうです、それは「気配」の域を越えて「見えるもの」の領分へ入って来るのです。
— ――或はKの溺死 『Kの昇天』 青空文庫
此の備中、一時越前の領土巡検の役を、主人義景より承り、供方二十|人ばかりを連れて、領分の民の状態を察せんため、名だゝる越前の大川、足羽川のほとりにかゝる。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
作例 · 標準
それは私の専門外なので、その問題は彼の領分だろう。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
彼は他人の領分に土足で踏み込むような、無神経な発言をすることがある。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
お互いの領分を尊重することが、円満な関係を築くための秘訣だ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro