雲霧
うんむ異読 くもきり
名詞
標準
clouds and fog
文例 · 用例
それに場所も平地であるから、雲霧とか山霧とかいふ温泉特有の情趣がなく、すべて感じが乾燥して居る。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
霊山の雲霧のごとく立昇る湯気の中に、玲瓏玉を溶かせるごとき霊泉の中に紅白の蓮華が一時に咲き満ちたような感じがしたのであった。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
床を背にして上段に控えた雲霧主膳がせせら笑って居る。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
主膳が、T「娘をこの雲霧主膳に呉れぬその時は」 と云って、T「此の連判状を奉行所へ差し出すぞ」 エッと源兵衛顔色蒼白となる。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
後でお小夜がなりひらに、T「雲霧主膳ッて何んな野郎か」 と言って、T「明日妾が小当りに当ってみらァね」 と言う。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
左衛門が、T「その連判状が老中の手に入らば」 と声を落して、T「身共は切腹モンじゃ」 其処で喃七兵衛、T「何とかしてその連判状を雲霧の手から奪い取って貰い度い」 と頼む。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
其処へ近侍が襖を開いて、T「雲霧主膳と仰しゃる方が」 で左衛門と七兵衛顔見合わせた。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
(F・O)○=(F・I)雲霧の門前 先刻からさんぴん山左と二ツ目左膳が、ブラブラしている。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
作例 · 標準
例句