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黙然

もくぜん異読 もくねん
副詞-と形容詞-たる
1
標準
silently
文例 · 用例
和尚が本堂の中央に黙然と坐して居る。
山中貞雄 右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法 青空文庫
七 親父はその晩、一合の酒も飲まないで、燈火の赤黒い、火屋の亀裂に紙を貼った、笠の煤けた洋燈の下に、膳を引いた跡を、直ぐ長火鉢の向うの細工場に立ちもせず、袖に継のあたった、黒のごろの半襟の破れた、千草色の半纏の片手を懐に、膝を立てて、それへ頬杖ついて、面長な思案顔を重そうに支えて黙然
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
」 看護員は傾聴して、深くその言を味いつつ、黙然として身動きだもせず、やや猶予いて言わざりき。
泉鏡花 海城発電 青空文庫
男はじっとして動かず、二人ともしばらく黙然
泉鏡花 木精(三尺角拾遺) 青空文庫
で、大噐氏は全く不知案内の暗中の孤立者になったから、黙然として石の地蔵のように身じろぎもしないで、雨に打たれながらポカンと立っていて、次の脈搏、次の脈搏を数えるが如き心持になりつつ、次の脈が搏つ時に展開し来る事情をば全くアテもなく待つのであった。
幸田露伴 観画談 青空文庫
蒼白なる顔を外套の襟に埋めて車窓の一隅に黙然と坐して居る一青年を同室の人々は何と見たらう。
國木田独歩 空知川の岸辺 青空文庫
曲終れば、音を売るものの常として必ず笑み、必ず謙遜の言葉の二三を吐くなるに反して、彼は黙然として控え、今しもわが吹き終った音の虚空に消えゆく、消えゆきし、そのあとを逐うかと思わるるばかりであった。
国木田独歩 女難 青空文庫
園はストーブからかなり離れた席に腰かけて外套の襟を立てて、黙然として坐っていた。
有島武郎 星座 青空文庫
作例 · 標準
悲報を聞いた彼は、黙然として窓の外を眺め続けていた。
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法廷は静まり返り、判決を待つ被告はただ黙然と立っていた。
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どんなに問い詰めても、彼女は黙然としたまま口を開こうとしなかった。
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黙然(もくぜん) — 幻辞.com