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蒼波

そうは
名詞
1
標準
blue wave
文例 · 用例
私は此海底戰鬪艇が他日首尾よく竣工して、翩飜たる帝國軍艦旗を艇尾に飜しつゝ、蒼波漫々たる世界の海上に浮んだ時、果して如何なる戰爭に向つて第一に使用され、また如何に目醒ましき奮鬪をなすやは多く言ふ必要もあるまいと考へる。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
それが枯れ立ち、倒れ伏す、河岸、入江に、わけて寒月の光り冴えて、剃刀の刃の如くこぼるゝ時、大空は遙に蘆葦雜草の八萬坪を透通つて、洲崎の海、永代浦から、蒼波品川に連つて、皎々として凍る時よ。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
こゝは漫々たる蒼波、見るからに心地よく、清風陣々として、凉氣船に溢る。
大町桂月 月の東京灣 青空文庫
万里蒼波一|鬨烟家みな掌中にあり。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
細長い窓を幾つも持った赤煉瓦の建物の前には大理石のコリントス式円柱が列び、それが舞台の後方から左右に翼を張って、窓の間に、両翼の端に、また高い席から見ると建物の上に、イオニア海の蒼波がひろがって、その上にエトナが雪に蔽われて煙を噴いてる美しさは、近代劇場のいかなる背景も及ばないものである。
野上豊一郎 エトナ 青空文庫
その影忽ち滅えぬ、――かの蒼波かくこそ海原闇き底に潜め、影また漸く明り射す光の眩く白く纒ふをながめいれば、かつ墮ちかつ浮び來るそのきそひに滿ちまた涸れゆくこころ禁めかねつ。
蒲原有明 獨絃哀歌 青空文庫
近い山は緑に遠い山は白く、大海のはてに砕くる蒼波かと怪しむ許りの連山を超えて、潮のようにさしひく風に吹かれながら、皺という皺、襞という襞を隈なく顕している山肌をみつめていると、いつものことながら、これが一の美術品でなくて何であろうという感じがむらむらと起って来る。
木暮理太郎 山と村 青空文庫
更に其左に銀の短冊でも懸け連ねたように雪を鏤めた、大海のはての蒼波かと怪まれる山の空線は、遠い北アルプスの連嶺である。
木暮理太郎 大井川奥山の話 青空文庫
作例 · 標準
どこまでも続く蒼波を眺めていると、都会の喧騒を忘れて心が洗われる。
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激しい嵐が去った後の海には、穏やかな蒼波が岸辺に打ち寄せていた。
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蒼波の間をイルカの群れが飛び跳ねる様子は、まるで絵画のような美しさだ。
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