旅愁
りょしゅう
名詞
標準
loneliness on a journey
文例 · 用例
無論現実的の憂愁ではなく、青空に漂う雲のような、または何かの旅愁のような、遠い眺望への視野を持った、心の茫漠とした愁である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
鮒鮓を食ったのではなく、鮒鮓の聯想から、心の隅の侘しい旅愁を感じたのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
「鮒鮓」という言葉、その特殊なイメージが、夏の日の雲と対照して、不思議に寂しい旅愁を感じさせるところに、この句の秀れた技巧を見るべきである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
そうした初夏の野道に、遠く点々とした行路の人の姿を見るのは、とりわけ心の旅愁を呼びおこして、何かの縹渺たるあこがれを感じさせる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
旅愁に似たロマンチックの感傷を遠望させてる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
この同じ自然観が、芭蕉にあっては大いに異なり、鷹ひとつ見つけて嬉しいらこ岬 芭蕉 と言うような、全く魂の凍死を思わすような、荒寥たる漂泊旅愁のリリックとなって歌われている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
人を馬鹿にしているこの駄洒落は異郷の旅愁をかえって慰めてくれた。
— 九鬼周造 『偶然の産んだ駄洒落』 青空文庫
旅愁は人生の旅にもおそいかかってくる。
— 九鬼周造 『偶然の産んだ駄洒落』 青空文庫
作例 · 標準
秋風に吹かれながら見知らぬ異国の街角に立つと、ふと強い旅愁に駆られることがある。
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列車の窓から遠ざかる故郷の景色を眺めていると、胸の奥から旅愁が込み上げてきた。
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その古い民謡のメロディーは、聞く者の心にどこか切ない旅愁を呼び起こす響きを持っている。
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ウィキペディア曖昧さ回避
旅愁(りょしゅう) 楽曲 旅愁 (唱歌) - 日本の詩人犬童球渓が訳詞をした翻訳唱歌。 旅愁 (西崎みどりの曲) - 西崎みどりのシングル曲。テレビドラマ『暗闇仕留人』の主題歌。 旅愁 (ヴィクター・ヤングの曲) - ヴィクター・ヤングが1952年に発表した曲。ゴールデングローブ賞 作曲賞受賞。 旅愁〜斑鳩にて〜 - 布施明のシングル曲。奈良県・斑鳩地方をテーマにしたご当地ソング。 その他 旅愁 (1924年の映画) - 1924年の日本映画。金森万象監督。 旅愁 (1931年の映画) - 1931年のドイツ映画。原題:Der Mann, der den Mond beging。クルト・ベルンハルト(de:Curtis Bernhardt)監督、コンラート・ファイト主演。 旅愁 (1950年の映画) - 1950年のアメリカ映画。原題:September Affair。ウィリアム・ディターレ監督、ジョーン・フォンテイン、ジョゼフ・コットン主演。 旅愁 (2019年の映画) - 2019年の日本・中国合作映画。呉沁遥監督。 旅愁 (小説) - 横光利一の小説作品。1950(昭和25)年11月初版発行。
出典: 旅愁 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0