荊妻
けいさい
名詞
標準
one's own wife
文例 · 用例
荊妻(田邊生れ)の語るは、旨からぬ米に鹽入れ炊ぎて旨くする方有り、赤飯炊ぐには必ず鹽入る。
— 南方熊楠 『鹽に關する迷信』 青空文庫
荊妻と豚児どもですよ」 といって高々と笑いかけたが、ふと笑いやんで、険しい目で葉子をちらっと見た。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
「今年は水辺へ出可申心がけ候処、昨日より荊妻|手足痛(病気でなければよいと申候)小児|菅三|狂出候而どこへもゆかれぬ様子也、うき世は困りたる物也、前書|委候へば略し候、以上。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
書中の手足痛に悩む「荊妻」は、茶山の継室|門田氏、菅三は仲弟猶右衛門の子要助の子三郎|維繩で、茶山の養嗣子である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
京都監獄放免後八年間在京いたし荊妻と三越にも松屋にも行きました。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
答 当惑々々、暫し思案の結果そうですね、荊妻の前があるから宅へ連れ帰る訳には行かず、それだからとて小林方へ戻す訳にも行かずと申立てゝある筈です。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
荊妻の手前など今更何も憚ることはないのです。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
荊妻はその一切を承知して居るのですから、又連れ出したからとて小林方へその事情をしか/″\と訴え連れ帰られん訳もないのです。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
作例 · 標準
「これは私の荊妻でございます」と、彼は照れくさそうに紹介した。
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かの文豪は、しばしば自身の荊妻についてユーモラスに語った。
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荊妻とは、自分の妻をへりくだって言う言葉だ。
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