芽ぐむ
めぐむ
動詞-五段-マ行動詞-自動詞
標準
to bud
文例 · 用例
その後、春になって、街道に青く角芽ぐむ柳の糸を見るたびに、大井川上流の深谷に秘められて、黙々と、皺だらけな、深刻な顔を、水に覗かせている老楊が……ああ、今もなお、鮮やかに眼に。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
朝飯が済むと、彼は縁側に寝転んで、芽ぐむばかりになった鴨脚樹の枝の間から、薄緑に晴れ渡った早春の空を眺めて居た。
— 菊池寛 『大島が出来る話』 青空文庫
頭の中にはもう一片の空想も芽ぐむ余地がなかった。
— 平林初之輔 『犠牲者』 青空文庫
七『深山姥の使ひ姫、鷽が落した蠱の實の粒のひとつや含まれて、野木の叉枝の巣ごもりに、芽ぐむや、禍の妖惑。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
芽ぐむ青桐の梢を見あげ、私は、独特の愛らしさ、素朴、延びようとする熱意を感じずにはいられない。
— 宮本百合子 『透き徹る秋』 青空文庫
前田河広一郎の「三等船客」中西伊之助の「赭土に芽ぐむもの」藤森成吉の「狼へ!
— 宮本百合子 『昭和の十四年間』 青空文庫
前田河広一郎の「三等船客」、宮嶋資夫の「金」、中西伊之助の「赭土に芽ぐむもの」などは、題材において、これまでの作家が扱わなかった領域に進出した。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
「赭土に芽ぐむもの」は、殖民地としての朝鮮とその民衆が自由をもとめるたたかいを描いたし、「金」は、無産者の側から資本主義社会の金融・株式市場を、「三等船客」は、色彩のつよい手法で太平洋航路の三等船客の姿を、上甲板の船客たちの華美贅沢と対立する社会群として描いた。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
作例 · 標準
春になり、庭の木々に新しい芽が芽ぐみ始めた。
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厳しい冬を越え、ようやく生命が芽ぐむ季節がやってきた。
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彼の心の中で、新しいアイデアが静かに芽ぐんでいた。
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