狸
たぬき異読 タヌキ
名詞頻度ランク #20584 · 青空 2133 例
標準
tanuki (Nyctereutes procyonoides)
文例 · 用例
馬場の蒼黒い顔には弱い西日がぽっと明るくさしていて、夕靄がもやもや烟ってふたりのからだのまわりを包み、なんだかおかしな、狐狸のにおいのする風景であった。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
詳しいことは忘れたが、何でも庄屋になる人と猟師(加八という名になっている)になる人の外に、狸や猪や熊や色々の動物になる人を籤引きできめる。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
そこで庄屋殿が例えば「狸」と仰せられると加八は一同の顔色を注意深く観察して誰が「狸」であるかを観破するために云わば読心術の練習のようなことをする。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
「狸」でない子がわざとなんだか落着かないような様子をして天井を仰いでみたり鼻をこすってみたりして牽制しようとするなどはきわめて初歩であるので、その裏をかくつもりで「狸」自身がわざとそのような振りをすることもある。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
北山の法経堂に現れる怪火の話とか、荒倉山の狸が三つ目入道に化けたのを武士が退治した話とか、「しばてん」(木の葉天狗)と相撲を取る話。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
カチカチ山 カチカチ山の物語に於ける兎は少女、さうしてあの慘めな敗北を喫する狸は、その兎の少女を戀してゐる醜男。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
狸も、つまらない惡戲をしたものである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
現今發行せられてゐるカチカチ山の繪本は、それゆゑ、狸が婆さんに怪我をさせて逃げたなんて工合ひに、賢明にごまかしてゐるやうである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
作例 · 標準
夜道でガサガサ音がすると思ったら、丸々と太った狸がこちらを見ていた。
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山道を運転していると、「狸に注意」という標識をよく見かける。
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「おじいさんの家の裏山には、昔から狸が住み着いているんだよ」
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標準
sly dog
作例 · 標準
あの取引先の担当者はなかなかの狸で、こちらの意図を巧みにはぐらかす。
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「見かけによらず、彼は食えない狸だから、交渉の際は気をつけて」
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一見おとなしそうに見えるが、腹の底では何を考えているかわからない狸だ。
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