先知
せんち
名詞動詞-サ変
標準
foresight
文例 · 用例
枳園の寿蔵碑の後に門人|青山道醇らの書した文に、「夏月畏雷震、発声之前必先知之」といってある。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
実にかの欧州諸国はみずからキリスト教国と誇称すれども、いまだ上古の先知者が予言したるがごとく、牛羊とともに草を噛み、尾を垂れ首をたらし、真神の命に柔順なるの猛獅にあらざるなり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
小島烏水氏はたしか米国におられたので、日本では宮武外骨氏を以てこの道の先知者となすべきであろう。
— 永井荷風 『正宗谷崎両氏の批評に答う』 青空文庫
いよ/\御神燈のつゞいた葭町の路地口へ来た時、長吉はもう此れ以上|果敢いとか悲しいとか思ふ元気さへなくなつて、唯だぼんやり、狭く暗い路地裏のいやに奥深く行先知れず曲込んでゐるのを不思議さうに覗込むばかりであつた。
— 永井荷風 『すみだ川』 青空文庫
いよいよ御神燈のつづいた葭町の路地口へ来た時、長吉はもうこれ以上|果敢いとか悲しいとか思う元気さえなくなって、唯だぼんやり、狭く暗い路地裏のいやに奥深く行先知れず曲込んでいるのを不思議そうに覗込むばかりであった。
— 永井荷風 『すみだ川』 青空文庫
眼をこすった儀作、めざす国もとの殿様が、先知らせもなく江戸へのぼって来る途中、もうここまでおいでになっているとは……知らなかった、知らなかった――。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
空解けの帯は、待ち人……源さまきたるの先知らせか。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
可惜、若い者が、老い先知れた老母の腰をなでさすっていることなどが、時の若者の一番よい道と心得ていなさるか。
— 小野忠明 『剣の四君子』 青空文庫
作例 · 標準
彼の先知(せんち)のおかげで、我々は危機を回避することができた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
事業の成功には、市場の動向を見抜く先知(せんち)が不可欠だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼女は、将来を見据えた先知(せんち)を持って、早いうちから準備を進めていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite