順路
じゅんろ
名詞
標準
(regular) route
文例 · 用例
そこの練馬駅から東上線で池袋へ行き、そこで省線に乗り換え、新宿駅へ着いたら、東京行の省線に乗り換え、水道橋というところで降りて、とたいへん遠い路のりを、不自由な日本語で一生懸命に説明して下さいましたが、どうやらそれは、本郷の春日町に行く順路なのでありました。
— 太宰治 『千代女』 青空文庫
その年は八月中旬、近江、越前の国境に凄じい山嘯の洪水があって、いつも敦賀――其処から汽車が通じていた――へ行く順路の、春日野峠を越えて、大良、大日枝、山岨を断崕の海に沿う新道は、崖くずれのために、全く道の塞った事は、もう金沢を立つ時から分っていた。
— 泉鏡花 『栃の実』 青空文庫
……四日町を抜けて、それから小四郎の江間、長塚を横ぎって、口野、すなわち海岸へ出るのが順路であった。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
彼は自分の発展と幸福の順路を、彼の三十余年間の勤勉と律気から得た当然の報酬としか、どうしても考へられない。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
右へ折れて鉄橋を渡れば、対岸の今渡から土田へ行けるのだが、それがライン遊園地への最も近い順路であるのだが、私は真直にぐんぐん駛らせる。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
ようやく頃日『皇大神宮参詣順路図会』を繙くと、二見浦の東|神前の東北海中に七島あり阿波良岐島という、また毛无島とてまるで巌で草木なき島あり、合せて八島|相聯なる、『内宮年中行事記』に、六月十五日|贄海神事の時舟子の唄う歌の中に「阿波良岐や、島は七島と申せども、毛无かてては八島なりけり」と載す。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『青梅驛に下り、萬年橋を渡りて、ぽつ/\散在せる梅を探りつゝ、吉野村中最も梅花の多き下村に至り、日向和田驛より汽車に乘るが順路なり』といふまゝに、青梅驛に下る。
— 大町桂月 『梅の吉野村』 青空文庫
上野より水戸線に由りて、土浦まで汽車にて二時間半、土浦より北条まで四里、馬車にて二時間、北条より筑波町まで一里、徒歩して一時間、都合六時間以内の行程、これ東京よりの順路なるが、上野発が午後二時二十分なれば、途中にて日が暮るべし。
— 大町桂月 『秋の筑波山』 青空文庫
作例 · 標準
美術館の床に分かりやすく描かれた色鮮やかな矢印に沿って、順路通りに進んでいくと全作品を鑑賞できる。
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初めての観光客が広い城内で迷わないように、順路を示す新しい立て看板を要所に設置する工事が行われた。
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逆行は他のお客様の円滑な観覧の迷惑になりますので、必ず掲示された順路を守って見学してください。
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