生け捕り
いけどり
名詞
標準
capturing alive (an animal or person)
文例 · 用例
彼女……私は仮りにそう呼ばせて頂きます……彼女は、すこし後れて森に這入ったために生け捕りにされたものと見えます。
— 夢野久作 『死後の恋』 青空文庫
忠義の奉公人どもは主人の心を汲み、娘の恋にも同情して、勝次郎が夜ふけて師匠の家から帰る途中を不意に取っておさえて猿轡をはませ、用意して来た駕籠にぶち込んで、とどこおりなく雑司ヶ谷まで生け捕りにして来たのであった。
— 柳原堤の女 『半七捕物帳』 青空文庫
けれども一|度は逃がしてやっても、いったい運の尽きたものはどうにもならないので、間もなく貞任は殺され、弟の宗任も生け捕りになって、奥州の荒えびすは残らず滅びてしまいました。
— 楠山正雄 『八幡太郎』 青空文庫
そこで頼義と義家の二人は九|年の苦しい戦の後、生け捕りの敵を引き連れて、めでたく京都へ凱旋いたしました。
— 楠山正雄 『八幡太郎』 青空文庫
そしてわたしを見つけて、生け捕りにしようとさわぎました。
— 楠山正雄 『殺生石』 青空文庫
で、せめて身体を疲労らせ、それによって心の苦痛悲哀を痲痺させようと思い付いて、白|皚々たる八ヶ嶽を上へ上へと登って行き、猪を見付ければ猪と闘い熊を見付ければ熊と争い、狐を殺し猿を生け捕りあらゆる冒険をやるのであった。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
おめおめ生け捕りにされた身で、名前や素姓が明されるものか」「ほんとにそれはそうですわねえ」お色は胸に落ちたらしい。
— 国枝史郎 『銅銭会事変』 青空文庫
今夜ただちに命を奪い、一つには我らの先輩ともいうべき、慶安義挙の人々の、修羅の妄執を晴らすがよく、二には我らが義党の多数を、生け捕りいたした暴状への返報、これを致すがよろしゅうござる!
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4