人質
ひとじち
名詞頻度ランク #8566 · 青空 439 例
標準
hostage
文例 · 用例
一種の人質となって多年江戸に住んでいることを余儀なくされた諸大名の奥方や子息たちは、われ先にと逃げるように国許へ引きあげた。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
彼は、土匪にさらわれた日本人の※票(金を取るために捕えて行く人質)を取りかえして来たことも一度や二度できかない。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
金持の娘や、細君を、人質にかっぱらった経験は、みんなが三回や、五回は持っていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
羽織なしの引かけ帯、ゆるやかな袷の着こなしが、いまの身じろぎで、片前下りに友染の紅匂いこぼれて、水色縮緬の扱帯の端、ややずり下った風情さえ、杖には似合わないだけ、あたかも人質に取られた形――可哀や、お主の身がわりに、恋の重荷でへし折れよう。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
」「私は心持が悪いんでございます、丁ど貴下のお姿を拝みました時のように、」 と言いかけて吻と小さなといき、人質のかの杖を、斜めに両手で膝へ取った。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
暮から人質に入つてゐる外套と羽織を救ひだすのに、手もなく八九枚討取られた。
— 泉鏡太郎 『火の用心の事』 青空文庫
」 と釣込まれたように、片袖を頬に当てて、取戻そうと差出す手から、ついと、あとじさりに離れた客は、手拭を人質のごとく、しかと取って、「気味の悪かったのは只今でしたな――この夜ふけに、しかも、ここから、唐突だろう。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
産んだ子を人質に、男を永く自分の便りにさしてやらう、生んだその子に向つては威張つて自分を扶助さしてやらう――かういふいはれの種を持たない女は一人も無からう。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
作例 · 標準
銀行強盗は客を人質に取って立てこもり、警察との交渉を開始した。
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誘拐犯は、多額の身代金と引き換えに人質の解放を約束した。
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紛争地で武装勢力に捕まった人質たちの無事を祈って、世界中で支援の声が上がった。
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ウィキペディア
人質(ひとじち)は、交渉を有利にするために、人の身柄を拘束することや、拘束された人の事である。現代社会において、具体的には強盗犯もしくは立てこもり犯に監禁された人、または身代金などの目的で拉致・誘拐された人を指す。近世以前の日本では借金の担保として人身を質入れすることや、誓約の保証として妻子や親族などを相手方にとどめておくこと、またその対象も人質と呼ばれた。
出典: 人質 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0