勢力範囲
せいりょくはんい
名詞
標準
sphere of influence
文例 · 用例
ファラデー、マクスウェルの天才は荷電体エネルギーをその物の内部に認めず、却ってその物体の作用を及ぼす勢力範囲すなわちいわゆる電場に存するものと考えた。
— 寺田寅彦 『物質とエネルギー』 青空文庫
事務長が自己の勢力範囲から離れてしまった事も不快の一つだった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
六頁にして、帯広のアノ新聞を買つて了つて、釧路十勝二ヶ国を勢力範囲にしようと云ふんだ。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
かようの己惚は存外多いもので、諸君まで私共の仲間へ引き入れるのは恐縮でありますが、なるべく勢力範囲を拡張しておく方が勝手でありますから、遠慮のないところを申しますと、滔々たる天下皆然りと申しても差支ないかも知れません。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
「やれるならやってみるがええ」 自分の勢力範囲をおかすものに対するせい一ぱいの呪いであった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
帰国した者は、宮廷の諸儀式を、自分の家に伝へ、或は、其家の勢力範囲へ伝播した。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
こんな団体が十八あったからその地方を十八段と呼ぶに至ったので、各段には小銃なども用意し、盛んに掠奪をやったから、金持ちの良民はだんだんよそに引っ越してしまっていつしかその附近一帯が幇の勢力範囲となった。
— 国枝史郎 『さまよう町のさまよう家のさまよう人々』 青空文庫
つまり猪八戒と子路の合ひの子なので、猪八戒の勢力範囲が旺勢だから、天竺へ辿りつかずに、あつちの女の子に目尻を下げ、こつちの女の子の手を握り、あべこべに縛りあげられて、助けてくれ、と泣いてばかりゐる。
— 坂口安吾 『私の小説』 青空文庫
作例 · 標準
国際会議では、各国の勢力範囲が議題となり、激しい議論が交わされた。
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この公園は、かつて二つの町がその勢力範囲を主張し合った場所だ。
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企業買収によって、我が社の勢力範囲は一気に拡大した。
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