有情
うじょう
名詞
標準
sentient beings
文例 · 用例
こは君|逸品古色ありと抱いて歸れば有情なりや味よきしづくの淺紫なるにけ高き千古の春を知りぬ。
— 萩原朔太郎 『古盃』 青空文庫
いずれにしろ稚純な心には非情有情の界を越え、彼と此の区別を無みする単直なものが残っているであろう。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
ここは何とかして、愚色を装い、「本日は晴天なり、れいの散歩など試みしに、紅梅、早も咲きたり、天地有情、春あやまたず再来す」 の調子で、とぼけ切らなければならぬ、とも思うのだが、私は甚だ不器用で、うまく感情を蓋い隠すことが出来ないたちなのである。
— 太宰治 『作家の像』 青空文庫
谷にある所の朱の気によりて、海中の魚、或は石までも朱色なること無情有情ともに是に感ずる事ふしぎなり。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
「フン、有情漢よ、オイ悪かあ無かったろう。
— 幸田露伴 『貧乏』 青空文庫
煙霞有情鼓うちつつ、冴えつつ、舟にて通ふ沼の女、芽柳かすむ朝とて黒髪風になびきぬ。
— 北原白秋 『第二海豹と雲』 青空文庫
熱情詩人、我がキヨルネルの如きは、この沈雄なる愛国の精神を体現して、其光輝|長へに有情の人を照らすの偉人と被存候。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
敗れて地に塗れた者は、尽きざる恨みを残して、長しなえに有情の人を泣かしめる。
— 石川啄木 『初めて見たる小樽』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
humaneness
作例 · 標準
例句