分載
ぶんさい
名詞動詞-サ変
標準
publishing part by part (e.g. in a magazine)
文例 · 用例
この作品は三百枚くらいで完成する筈であるが、雑誌に分載するような事はせず、いきなり単行本として或る出版社から発売される事になっているので、すでに少からぬ金額の前借もしてしまっているのであるから、この原稿は、もはや私のものではないのだ。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
他の雑誌に分載されるのだったら、こんな抜書きは許すべからざる犯罪にきまっているが、三百枚いちどに単行本として出版するんだから、まあ、五、六枚のところは、笑許、なんて言葉はない、御寛恕を乞う次第だ。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
イブン・コルダードベーの地理書以後のマホメット教徒の記録にも、ワクワクに關する記事が隨分載せられて居り、中にはワクワクの位置が可なり曖昧となつて居る物もあるが、兔に角マホメット教徒の記録を通じて、ワクワクといふ國は黄金の多い神祕的な一種の寶の島の如く傳へられて居る。
— 桑原隲藏 『東西交通史上より觀たる日本の開發』 青空文庫
題目の性質としては一気に読み下さないと、思索の縁を時々に切断せられて、理路の曲折、自然の興趣に伴わざるの憾はあるが、新聞の紙面には固より限りのある事だから、不都合を忍んで、これを一二欄ずつ日ごとに分載するつもりである。
— 夏目漱石 『文芸の哲学的基礎』 青空文庫
この部分は、新潮の三、五、六、七月号に分載された。
— 坂口安吾 『わが精神の周囲』 青空文庫
この作最初に年四回分載の形で『中央公論』誌上に発表した当時から、なにかと注意してよこしてくれた未知の諸君の厚意に対しても深く感謝する。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
本号に収めきれぬ分は、次号以下に於いて漸次分載することとする。
— 喜田貞吉 『エタ源流考』 青空文庫
しかるに不幸にして近時余輩の有する余暇と余輩の健康とは、当分かくの如き増大号の頻繁なる発行を見合すべく余儀なくせしむるに至ったが為に、余輩は前々号以来、俗法師の研究を始めとして、再びこれら特殊民に関する雑多の研究報告を、断片的に本誌普通号上に分載発表することとした。
— まず部落としての集団的取扱いを廃せよ 『特殊部落ということについて』 青空文庫
作例 · 標準
この長編小説は三冊の雑誌に分載された後、ようやく一冊の単行本としてまとめられた。
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あまりに原稿の量が多いので、今月号と来月号の二回に分けて分載することに決まった。
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続きが気になる物語が分載されているので、次号の発売日が待ち遠しくて仕方がない。
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