南極圏
なんきょくけん
名詞
標準
Antarctic Circle
文例 · 用例
バートランドはアメリカの基地の一つで、南極圏と極地点とのほぼ中間ぐらいにある。
— 中谷宇吉郎 『白い月の世界』 青空文庫
というのは、言い方を変えれば、ジェームス・クックがはじめて七十一度十分の南極圏に接触した一七七三年(安永三)から一九〇九年まで、百三十六年の間に二十回以上の探検が行なわれたが、この三人のほか、かつて八十度を越えたものはなかったということなのである。
— 久生十蘭 『南極記』 青空文庫
その年、諾威の政府は南極圏内の「ペーター一世」島をアムンゼン島と改名したうえ、南緯六十九度、西経九十度を諾威領とし、捕鯨船根拠地にするという公式発表をした。
— 久生十蘭 『南極記』 青空文庫
南緯六二度付近で最初の氷山――垂直に切り立った側面を持つテーブル状の物体――に逢着し、その後流氷にだいぶ悩まされながら、十月二十日、相応しくも奇妙なる祭礼と共に南極圏に入った。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
「今回の完全標本と、南極圏外に存在したと示唆される原始神話中の生物との間に存在する不気味な類似性は否定し難いものとなった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
真に標高の高い部分は南緯八二度東経六〇度から南緯七〇度東経一一五度を結ぶ強大な弧を描いて、我々のキャンプに向かって凹形を成し、海側の終端は長大な氷に閉ざされた岸辺となって、南極圏限界線からウィルキス及びモーソン(*32)が瞥見したのはその終端部の丘々である。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
北端は同様に南極圏限界線にあたるクィーン・メアリ・ランドの長い海岸線からも見えるはずだ。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
天心まで透き徹るかとばかり瑠璃色に冴えて……南極圏近くにありながら、陽光はそこから眩しく亜熱帯地方のごとくに燦いているのであった。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫