雨滴
うてき
名詞
標準
raindrop
文例 · 用例
秋雨の山の靜けさ、松の葉から落ちる雨滴が雜木の葉を打つ幽かな音は、却つて山の靜寂を増す。
— 岡本かの子 『秋雨の追憶』 青空文庫
――立騷いだ後の和やかに沈んだ官能(耳)が一層澄んでそのさわやかな雨滴の音が頭の底まで泌みるやうな冷快な感じがして來た。
— 岡本かの子 『秋雨の追憶』 青空文庫
あまつさへ、粒太の雨滴をさんらんと冠つてその生彩が私の息をひかしめた。
— 岡本かの子 『秋雨の追憶』 青空文庫
またある時間内に降れる雨滴の大きさを験する時は、その大きさの公算曲線には数箇の山を見出すべし。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
木の葉をつたい歩く蟻にとりては一粒一粒の雨滴の落つる範囲を方数ミリメートルの内に指定する事が必要なれども、吾人人間には多くの場合にただ雨量と称する統計的の数量が知らるれば十分なり。
— 寺田寅彦 『自然現象の予報』 青空文庫
次に雨氷と称するものは、過冷却された雨滴が地物に触れて氷結するものである。
— 寺田寅彦 『凍雨と雨氷』 青空文庫
蝙蝠傘の上などに落ちて凍った雨滴を見ると、それが傘の面に衝突して八方に砕け散った飛沫がそのままの形に氷になっている。
— 寺田寅彦 『凍雨と雨氷』 青空文庫
凍雨の方は上層で出来た雨滴が下層の寒冷な空気を通過するうちにだんだん冷却して外部から氷結し始めるということは、内部に水や不透明の部分のある事から推定される。
— 寺田寅彦 『凍雨と雨氷』 青空文庫
作例 · 標準
例句