野暮ったい
やぼったい
形容詞
標準
unfashionable
文例 · 用例
」「なんぜどす……」 と、君勇がきき返すと、鶴雄はふとためらったが、やがて睫毛の長い眼で、ちらと睨みつけるように君勇の横顔を見ると、「女に会いに行くんだ」 それにしては随分野暮ったい調子で、ずばりと言って、すたすた歩き出した。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
永い間の秘めたる思いが先方にとどいて、王さまも、お喜びなさって居られるのが当然のところ、こんな、わしみたいな野暮ったい老人にまで嫉妬なさるとは、さては、お内の首尾があまり上乗でないと、ポローニヤス拝察つかまつりますが、いかがなものでありましょう。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
女房は、都会の女ではあるが、頗る野暮ったい不器量の、そうして何のおあいそも無い女である。
— 太宰治 『親友交歓』 青空文庫
叱ったところが、マア坊はひどくしょげて、泣いたりしているという事を、他の助手から聞いて、それでは自分の叱り方が少し強すぎたのかしらと反省して、そうして心配になって来て、「うち、気がもめる」という事になった、というのがこの場合、頗る野暮ったいけれども、しかし、最も健全な考え方だと思われる。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
しかし、すぐ次ぎに、アルマンの熱情こめた少し野暮ったいほどの純情な眼で、マルグリットをじっと見詰めている燕尾服の姿が現れた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
仲間に冷やかされながら例の面会室に来てみると、疑いもない愛子がチャント丸髷に結った野暮ったい奥様風で、椅子に腰をかけている。
— 夢野久作 『近眼芸妓と迷宮事件』 青空文庫
赤っぽく野暮ったい帯のしめ方が、へんにだぶついている。
— 豊島与志雄 『或る作家の厄日』 青空文庫
「あれさ、野暮ったいじゃないか、いやに早い手まわしだねえ!
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
そのセーターは少し野暮ったいデザインだね。
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昔の写真を見ると、自分の服装が野暮ったく感じる。
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流行を追わない野暮ったいスタイルが、かえって新鮮に見えることもある。
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