腹水
ふくすい
名詞
標準
ascites
文例 · 用例
最初誰かに脹満だと云われたので、水を取って貰うには、外科のお医者が好かろうと思って、誰かの処へ行くと、どうも堅いから癌かも知れないと云って、針を刺してくれなかったと云うのです」「それじゃあ腹水か、腹腔の腫瘍かという問題なのだね。
— 森鴎外 『カズイスチカ』 青空文庫
源は若い男の幽霊ではあるまいかと驚ろいた、若い土工夫は確に猫イラズを嚥みはした、然し彼は次いで渓流の過の中で、鱈腹水をのんだのであつた、そのために却つて腸のなかを洗滌したことになり、岸に流れついて助かつたのだといふ、源はふんと首を傾しげ成程と合点した。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
彼女は自分のお腹が大きくなったので診察を受けに来たのですが、診察してみるとそれは妊娠ではなく、明らかに肝臓硬変症、すなわち俗に言う“ちょうまん”で、お腹の大きいのは腹水のためであり、黄疸は目につきませんでしたが、腹壁には“メデューサの首”の症候がはっきり現れておりました。
— 小酒井不木 『メデューサの首』 青空文庫
とにかく、肝臓硬変にもとづく腹水に悩む患者の腹壁をよくご覧なさい。
— 小酒井不木 『メデューサの首』 青空文庫
腹水を取り去ることによって患者は一時軽快しますが、すぐまた水が溜まってきて、結局はだんだん重って死んでしまいます。
— 小酒井不木 『メデューサの首』 青空文庫
そうだ、この女の腹水を去らせ、血液の循環をよくしさえすれば、それでメデューサの首も取れることになるのではないか。
— 小酒井不木 『メデューサの首』 青空文庫
――されど、自然は余の触手をまたず、幹枝に大腹水症を発せしめたり。
— 小栗虫太郎 『失楽園殺人事件』 青空文庫
――ここにおいて、三月六日切開手術を行い、腹水中に浮游せる膜嚢数十個を取り出せしも、予後の衰弱のため、その日永眠せり。
— 小栗虫太郎 『失楽園殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
肝硬変の末期症状として、腹水が溜まることがある。
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医師は超音波検査で患者の腹水を確認した。
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腹水が増えると、お腹が膨らみ呼吸が苦しくなる。
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ウィキペディア
腹水 (ふくすい) は、医学における症状、病態で、腹腔内に異常に多量の液体が貯留した状態ないしはその液体をいう。
出典: 腹水 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0