文調
ぶんちょう
名詞
標準
writing style
文例 · 用例
著者はかつて「郷土望景詩」の或る詩篇で、一種の自己流な漢文調から、独逸語に似た詩韻を出そうと試みた。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
弘前城が控へてゐる限り、大鰐温泉は都会の残瀝をすすり悪酔するなどの事はあるまい、とついさつき、ばかに調子づいて書いた筈だが、いろいろ考へて、考へつめて行くと、それもただ、作者の美文調のだらしない感傷にすぎないやうな気がして来て、何もかも、たよりにならず、心細くなるばかりである。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
葉書|一杯の筆太の字は男の手らしく、高飛車な文調はいずれは一代を自由にしていた男に違いない。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
葉書一杯の筆太の字は男の手らしく、高飛車な文調はいずれは一代を自由にしていた男に違いない。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
……つまらないことに興味を持つたり、愚かな心の戯れを美文調子に歌つたり、翻つて思へばどれもこれも鼻持のならない文句ばかりで――そして、この頃の何とかの苦しみとかも……皆な軽蔑に価する程の無用のことのやうに思つて、彼は、がつかりとしたのである。
— 牧野信一 『「或る日の運動」の続き』 青空文庫
雅俗折衷だの、言文一致だの、国文復興だのと、文体すらまだ一定しないやうな時代で、堅苦しい漢文調で小説を書いて居たものすらあつた。
— 田山録弥 『尾崎紅葉とその作品』 青空文庫
美妙二葉亭の言文一致、西鶴を模倣したやうな紅葉露伴の雅俗折衷、落合直文や小中村義象を中心にした新しい国文調の文章、さういふものが段々に出来て行つた。
— 田山録弥 『尾崎紅葉とその作品』 青空文庫
……何々」というような際立った誇張的の新らしい文調であったので、初めの珍らしい中こそヤンヤと喝采されたが、段々|馴れると鼻に附いて飽かれてしまった。
— 内田魯庵 『美妙斎美妙』 青空文庫
作例 · 標準
彼の書く文章は、淡々とした文調の中にも強い意志を感じさせる不思議な魅力がある。
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「うーん、このメールの文調だと、相手に少し威圧感を与えてしまうかもしれないね」
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格調高い文調で綴られたその招待状は、受け取った者に特別な印象を与えた。
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