釣瓶
つるべ
名詞
標準
well bucket
文例 · 用例
小刀を井戸の桁の上に置いて水を釣ったが釣瓶を漸くの事引摺り上げると、其拍子に小刀はポカンと音して井戸の中へ落て了った。
— 伊藤左千夫 『井戸』 青空文庫
彼等は、捲きあげて水をつる井戸の釣瓶や塀の棒杭や、茶碗や、茶壺を持ち出した。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
撥ね釣瓶はポンプになった。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
そして、電鉄が中止ときまってからは、地価は釣瓶落ちに落ちた。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
彼のいた所からは見えなかったが、その仕掛ははね釣瓶になっているらしく、汲みあげられて来る水は大きい木製の釣瓶|桶に溢れ、樹々の緑が瑞みずしく映っている。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
盥の方の女の人が待つふりをすると、釣瓶の方の女の人は水をあけた。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
キッキッというて奇声を放った、件の小坊主はそのまま後飛びにまた宙を飛んで、今まで法衣をかけておいた、枝の尖へ長い手で釣し下ったと思うと、くるりと釣瓶覆に上へ乗って、それなりさらさらと木登をしたのは、何と猿じゃあるまいか。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
或時長頭丸即ち貞徳が公を訪うた時、公は閑栖の韵事であるが、和らかな日のさす庭に出て、唐松の実生を釣瓶に手ずから植えていた。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
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釣瓶・釣る瓶(つるべ)とは、井戸において、水をくみ上げる際に利用される、綱等を取り付けた桶などの容器をいい、後に、それを引き上げる天秤状の釣瓶竿や滑車など機構の一切を指すようになった。
出典: 釣瓶 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0