欲深
よくふか異読 よくぶか
形容動詞名詞
標準
greedy
文例 · 用例
人間の欲深さは、自分に無いものを他人に見て、他人の幸福ばかりを羨望する。
— 萩原朔太郎 『所得人 室生犀星』 青空文庫
しかし、先方が乱暴で、刃傷といった乱手をやるために、たちまち俺の方が欲深のように世間でとられてしまった。
— 菊池寛 『吉良上野の立場』 青空文庫
親方といっしょに流しにいったら、夢にも忘れぬあの鬼女が見つかりましたゆえ、ゆうべ日が暮れるといっしょに、こっそりふたりしてここを抜け出し、あの米屋へいってみたら、鬼女めもあたしたちに見つけられたことがわかったとみえて、欲深の女でござります。
— 死人ぶろ 『右門捕物帖』 青空文庫
音無の欲深爺から、巻きあげて来たばかしの酒手が、こんなにあるぞ。
— 牧野信一 『鬼の門』 青空文庫
傳法堂の乾漆佛は戸外よりのぞきしのみ、夢殿の觀音は祕佛にて拜まれぬよし、中宮寺の如意輪觀音も、穗井田忠友が觀古雜帖にて摸本ばかりは見し天壽國曼陀羅も、容易くは拜まれずといふにて止みぬ、古寫經の屏風なども多かりしも仔細に諦觀せんひまなかりしをかこたんは、あまりに欲深くやあるべき。
— 内藤湖南 『寧樂』 青空文庫
わたしたちの一票は、おとぎばなしの欲深爺の背負ったつづらのふたをあける役にだけたったようでさえある。
— 宮本百合子 『新しい潮』 青空文庫
「たくさんな雁の列から離れた一羽までもしいてお捜しになったのが少し欲深かったのですね。
— 常夏 『源氏物語』 青空文庫
「その際の遺言状一通、委任状一通何れも根も葉もなきことにて、被告は悪き事とは知りながら、兎角囚人なる者は欲深きものでありますれば、被告は先方に花を持たせ自己の目的を達せんとしたのであります。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
作例 · 標準
彼は欲深な目で、テーブルの上のご馳走を眺めていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
権力欲深な指導者は、しばしば独裁的になる傾向がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
欲深なあまり、彼は友人の信頼を失ってしまった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite