宿世
しゅくせ異読 すくせ
名詞
標準
one's previous existence
文例 · 用例
宿世のくるみはんの毬、 干割れて青き泥岩に、はかなきかなやわが影の、 卑しき鬼をうつすなり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
可哀相にお前は宿世によって情にもろい性質に生れついて来た。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
その因と縁のもつれを仮りに宿世と名づけられてある。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
そして若し、それが宿世の因縁であるとしたら、わたしはあなたと結婚でも何でもします。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
どちらにしても強くは言張り難いが、「然而将門尚与伯父為宿世之讐」といふ句によつて、何にせよ此事が深い怨恨になつた事と見て差支は無い。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
拙ない宿世か、前世の悪業か、あーあ今日もまた、極楽への行き損じか。
— 岡本かの子 『或る秋の紫式部』 青空文庫
蚕一つすら養い得ぬ宿世を哀しみ犬に向いて泣きいると、この犬鼻ひると二つの鼻孔より白糸二筋出る。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
それがために、この世では身を傷り家をほろぼし、来世は地獄に堕つるとも、宿世の業じゃ、是非もござるまいよ。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
作例 · 標準
私たちがこうして巡り会えたのも、宿世の深い縁があったからに違いない。
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前世でどのような過ちを犯したのか、自分の運命を宿世の因縁として受け入れた。
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宿世の報いを受けるかのように、彼は予期せぬ困難に次々と見舞われた。
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