財政家
ざいせいか
名詞
標準
financier
文例 · 用例
大蔵大臣をやめて仕舞ってからも、しばしば彼の失策の尻拭いはさせられ続けて来たスコッチの財政家も、とうとう煩に堪え無くなって彼に断り状を送りつけた。
— 岡本かの子 『バットクラス』 青空文庫
もっと既にこの時世界の不況は大英の財界にも押し寄せて来て、彼の顧問会社の脈搏不整はこの偉れた財政家に騎士時代の革財布を丹念に繕うような閑道楽を許さなくなってもいた。
— 岡本かの子 『バットクラス』 青空文庫
又、徳川幕府は、頻々として諸大名の移封を行つたが、それは鎌倉、室町の時代のやうに、諸大名を同じ領地に定着させては、中に財政家がゐて民心を得、富強を致す者ができては、江戸幕府が危いからであつた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
ただ、不幸な二人の旅客の来歴を精しく探査するにつれて、カラタール氏なる人が中央|亜米利加における財政家で、政治的代表者であったこと、彼が欧洲への航海中、居ても立ってもおられないほど巴里へ早く足を入れたがっていたという事実だけが解ったのであった。
— コナン・ドイル 『臨時急行列車の紛失』 青空文庫
ニユーヨークのすぐれた財政家として知られてゐるジヨオジ・ベイカア氏は、若い時からいそがしいづめで、七十になるまでは運動らしい運動をしたことはなかつたが、その年になつて初めてゴルフをしだした。
— 大正十四(一九二五)年 『茶話』 青空文庫
かくしてミルポウの『商売は商売だ』中の財政家はある不明な画を指して「如何ですこの傑作は、なんしろ五万フランですからな――」と云つた。
— エンマ・ゴルドマン 『少数と多数』 青空文庫
……わたしは銀行の勤め人で、今やいっぱしの財政家だ……黄玉は真ん中へ、さ。
— ――喜劇 四幕―― 『桜の園』 青空文庫
財政家が眼をみはつているうちに、支払いはいともやすやすと行われ、国の信用は高まり、借款はあとからあとから出来た。
— ――年頭雑感―― 『時 処 人』 青空文庫
作例 · 標準
彼は若くして卓越した手腕を発揮し、稀代の財政家として名を馳せた。
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混乱した藩の経済を立て直すために、江戸から高名な財政家を招き入れた。
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その財政家は、大胆な増税と緊縮財政を組み合わせることで、国の借金を完済した。
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