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薄らぐ

うすらぐ
動詞-五段-ガ行動詞-自動詞
1
標準
to become thin
文例 · 用例
それだけに同情の念が薄らぐのだが、その代り、祟りというものがあるなら、こういう婆さんこそ一層恐ろしいのだ。
織田作之助 俗臭 青空文庫
――僕の幸子さんに対する愛情は、僕たちが引きさかれてしまってからだって、ちっとも薄らぐことはなかった。
渡辺温 勝敗 青空文庫
わたくしのこころは、葬儀以後、三十五日、四十九日、百ヶ日と過ぐるにつれ、薄らぐともなく歎きは薄らいで行った。
岡本かの子 雛妓 青空文庫
如何となれば材料實質が惡くて、結構も親切ならず、琢磨も行屆かぬものならば、誰しも之を取扱ふに愛惜の情も薄らぐで有らうし、物それ自身も、少々の撞突衝撃にあつても直に損ずるで有らうから、さういふ運命を現ずるも必然の勢である。
幸田露伴 努力論 青空文庫
興行あるごとに打囃す鳴物の音|頼母しく、野衾の恐れも薄らぐに、行きて見れば、木戸の賑いさえあるを、内はいかにおもしろからむ。
泉鏡花 照葉狂言 青空文庫
お秀はこの足音を聞きながら眼をぱち/\さして怯えが薄らぐ下からは、今まで異性に対して孩子のように無心だった文吉に今や何かの色彩が点ぜられ出したのではないかと懸念されました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
冥々、闇々、    咆哮、     悲鳴、――血、血、血、 あ、蒼白い月光、たちまち、 薄らぐ霧、     海獣、海獣、海獣、       肉迫、乱闘、乱噬、   ぐわう、ぐわう、がおかお、   わわわわ、わおわおわお。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
地獄の裡に堕ちながら、慣るるにつれて、身の苦艱の薄らぐままに、ひたすら想い出でらるるは、故郷の父母さては東京、大阪の有志が上なり、一念ここに及ぶごとに熱涙の迸るを覚ゆるなりき。
福田英子 妾の半生涯 青空文庫
作例 · 標準
例句
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