互い
たがい
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #8840 · 青空 5774 例
標準
each other
文例 · 用例
医者と坊主だって、路で逢えば互いに敬礼するではないか。
— 太宰治 『弱者の糧』 青空文庫
あれももう私は、ごめんです)あなたも作家、私も作家、けれども今まで一度も逢った事は無し、またお互いにその作品を一度も読んだ事のない者どうしが、ふっとした事で、こうして長い手紙を交換する。
— 太宰治 『返事』 青空文庫
本当にもうこのごろは、お互い腹のさぐり合いで、十年来の友人でも、あいまいな事をちょっとだけ書いて寄こして、あなたみたいに、長い手紙を書いてはくれません。
— 太宰治 『返事』 青空文庫
――こうしてお互いに生きているというのは、なんだか、なつかしいことでもあるな」「人は誰でもみんな死ぬさ」
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
互いの家系と写真と、それから中に立った山田勇吉君の証言だけにたよって、取りきめられた縁である。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
山の両側から掘って行くトンネルがだんだん互いに近づいて最後のつるはしの一撃でぽこりと相通ずるような日がいつ来るか全く見当がつかない。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
私の机上には、有り合せの玻璃瓶に、菜の花が投げ込んである、これは弟に捜させて、採って来たものである、天鵞絨のように、手障りの柔らかな青い葉が、互い違いになって、柱のような茎を取りまいて居る、此柱の頭から、莟みが花傘なりに簇がって、蛹虫の甲羅のように、小さく青く円くなっている。
— 小島烏水 『菜の花』 青空文庫
八 室 御中道歩きの特色は、山頂を見あげると共に、山麓を見下すのにある、それが、ブン廻しのように刻々変化してゆくのを、互い違いに併せ視られるところにある。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫