美辞
びじ
名詞
標準
flowery language
文例 · 用例
美辞を姦するおもむきがあります。
— 太宰治 『わが愛好する言葉』 青空文庫
しかるに、その肝心な空間的時間的な座標軸を抜きにして、いたずらに縹渺たる美辞(?
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
そろそろいい時分だ、なんて書くと甚だ気障な空漠たる美辞麗句みたいになってつまらないが、実朝を書きたいというのは、たしかに私の少年の頃からの念願であったようで、その日頃の願いが、いまどうやら叶いそうになって来たのだから、私もなかなか仕合せな男だ。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
今から見ると、ただ架空な夢や生命の無い美辞麗句ばかりあつめてゐる。
— 北原白秋 『「白秋詩集」第二巻解題』 青空文庫
万引にも三分の理、変質の左翼少女|滔々と美辞麗句、という見出しでございました。
— 太宰治 『燈籠』 青空文庫
文人が文章に気を揉むのは当然のようであるが、今日の偶像破壊時代の文人は過去の一切の文章型を無視して、同じ苦むにしてもこれまでの文章論や美辞法からは全く離れて自由であるべきはずである。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
私はこれらの風景を所有する限りの美辞麗句を連ねて、母に語り、秋と遊子の姿を髣髴させたなら、母も玲瓏たる思ひの長けに陶然とするであらう――。
— 牧野信一 『風流旅行』 青空文庫
――そして、あの時の彼の跳ねたり飛んだりした云はゞ貧弱で滑稽な姿は、悉く壮厳めかしく(それは主に彼の声色に依る)空々しい、「憧れの表象」として、無稽な美辞に変じてゐた。
— 牧野信一 『籔のほとり』 青空文庫
作例 · 標準
彼は美辞麗句を並べるのが得意だが、中身が伴わないことが多い。
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政治家の演説は、美辞で飾られていたが、具体的な政策は乏しかった。
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彼女は美辞を使うことなく、率直な言葉で自分の気持ちを伝えた。
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