揚雲雀
あげひばり異読 あげヒバリ
名詞多音語
標準
soaring skylark
文例 · 用例
春も闌の遅桜、早桃が見渡す限りの筑紫野の村々に咲き乱れて、吾れ勝ちに揚る揚雲雀も長閑な博多東中洲の野菜畑の間を縫うて行く異様な二人連れがあった。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
道傍に立つ柳、石の道陸神、湯槽から出て川に流るる湯の匂ひ、冬の穩かなる日の微かなる風、また野邊の揚雲雀、藺の田に淀む脂などは正に蕪村の詩趣である。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫
駿府にはわざと泊らず、海近い焼津から一気に大井川を越えて、茶摘歌と揚雲雀の山道を見付の宿まで来ると高い杉森の上に三日月が出たので、通筋の鳥居前、三五屋というのに草鞋を解いた。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
京外れで買うた尺八の歌口を嘗め嘗め破れ扇を差出しながら、宿場宿場の揚雲雀を道連れに、江戸へ出るには出たものの、男振りよりほかに取柄のない柔弱武士とて、切取り強盗はもちろん叶わず。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫
あれ、藪陰の黒鶫、あれ、なか空に揚雲雀。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
春の朝 ロバアト・ブラウニング時は春、日は朝、朝は七時、片岡に露みちて、揚雲雀なのりいで、蝸牛枝に這ひ、神、そらに知ろしめす。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
春の朝時は春、日は朝、朝は七時、片岡に露みちて、揚雲雀なのりいで、蝸牛枝に這ひ、神、そらに知ろしめす。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
日は醉ひぬ、緑は蒸しぬ、ゆをびかに野はうるみたり、揚雲雀――阿剌吉のみ魂、軟風や輕き舞ぎぬ。
— 蒲原有明 『有明集』 青空文庫
作例 · 標準
揚雲雀の例文
春の早朝、揚雲雀が高く舞い上がって美しく鳴いている。
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田んぼの上で揚雲雀の姿が小さく見える季節になった。
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