寡勢
かぜい
名詞
標準
small military force
文例 · 用例
こちらは寡勢(兵の少ないこと)で、敵のほうは大部隊であるうえに、敵の拠点(よりどころ)でもあったから、打ち出すたまは、さながら雨の降るように集注されました。
— 小川未明 『しらかばの木』 青空文庫
ローマの勇将シーザーは北方ガウル地方に出征中、ローマの兵乱を聞きて急遽引き返し、ローマに近きルビコン川の北岸に達したが、その手兵の寡勢であるためしばらく躊躇した。
— マルコ伝による 『イエス伝』 青空文庫
君をめぐりて戰鬪の環は火の如く燃え立てり、 735敵の壘壁、越せる後わが勇猛のトロイア勢、あるひは武具を携へて休み、あるひは敵船のほとり、多數を敵として寡勢ながらに戰へり。
— ILIAS 『イーリアス』 青空文庫
そして前と比較にならない寡勢をもって、三木城の正面、平井山にその長囲|態勢の本営をおいた。
— 吉川英治 『黒田如水』 青空文庫
加うるに、いったん長浜へ引き揚げた秀吉の手勢は、きのうの如き寡勢でないことはもちろん、江南から不破や養老地方には、小城、土豪、散在のさむらいどもまで、羽柴家と気脈のある者が多く、柴田家に縁故の者といっては稀れである。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫
それに反し、ここの寡勢、いかに中川殿が勇猛なりとも、所詮、支えはならぬこと、――無念には候えど、疾く疾くお退きあって、他の味方内へ、お纏まりあるようにとの、お心遣いにござりますが……」「無用でおざる」 瀬兵衛は、きびしく顔を振って、その使者へ、こう返答した。
— 第九分冊 『新書太閤記』 青空文庫
まさかぜいたくとは思いません。
— 一九四〇年(昭和十五年) 『獄中への手紙』 青空文庫
おかぜいかがでしょう(これは五日の朝かいているところ)今朝の雪は貧相ね。
— 一九四一年(昭和十六年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
敵の大軍に対し、寡勢の兵でよくここまで持ちこたえたものだ。
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あの城は、寡勢でありながらも巧みな戦術で数倍の敵軍を撃退した。
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寡勢ゆえに、奇襲作戦で敵の不意を突くしかなかった。
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