蘿
かげ
名詞頻度ランク #22819 · 青空 41 例
標準
common clubmoss (Lycopodium clavatum)
文例 · 用例
三ノ池は一ノ他の半分ほどしかないが、木が茂って松蘿が、どの枝からも腐った錨綱のようにぶら下っている、こればかりではない、葛、山紫藤、山葡萄などの蔓は、木々の裾から纏繞いて翠の葉を母木の胸に翳し、いつまでもここにいてと言わぬばかりに取り縋っている。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
夕暮になると、件の松蘿や、蔓は大蜘蛛の巣に化けて、おだまきの糸の中に、自分たちを葬るに違いない。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
楢、桂、山毛欅、樫、槻、大木大樹の其の齢幾干なるを知れないのが、蘚苔、蘿蔦を、烏金に、青銅に、錬鉄に、刻んで掛け、鋳て絡うて、左右も、前後も、森は山を包み、山は巌を畳み、巌は渓流を穿ち来る。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
「またその身に蘿また檜榲生い」というのは熔岩流の表面の峨々たる起伏の形容とも見られなくはない。
— 寺田寅彦 『神話と地球物理学』 青空文庫
奢を恣まにせば熊掌の炙りものも食ふに美味ならじ、足るに任すれば鳥足の繕したるも纏ふに佳衣なり、ましてや蘿のからめる窓をも捨てゞ月我を吊ひ、松たてる軒に来つては風我に戯る、ゆかしき方もある住居なり、南無仏南無仏、あはれよき庵、あはれよき松。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
それで海拔四千尺の地に、直下七十何間(七十五丈ともいふ、説はまち/\だ)の大瀑布に對し、白樺や山毛欅や唐松の梢吹く凉しい風に松蘿の搖ぐ下に立つことが出來るかと思ふと、昭和の御世が齎らしてゐる文明が今のわれ等を祝福してゐてくれると誰も感ぜずには居られまい。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
女蘿が女の髪のようにさがった大きな栂の木の陰から、顋鬚の真白な老僧がちょこちょこと出て来て半兵衛の前に立ち塞がって両手を拡げた。
— 田中貢太郎 『山の怪』 青空文庫
胡蘿蔔を繊に松葉をさしても、形は似ます。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
作例 · 標準
湿った林床に、蘿がまるで緑の絨毯のように広がっていた。
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ハイキングコースの脇で、胞子嚢をつけた蘿を見つけた。
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祖父は山で採ってきた蘿を軒先に吊るして乾燥させていた。
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この辺りの森は深く、足元にはシダや蘿がびっしりと生えている。
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