弁官
べんかん異読 おおともいのつかさ
名詞
標準
Oversight Department (division of the daijokan responsible for controlling central and provincial governmental offices)
文例 · 用例
大官の中にも弁官の中にもそんな人は多かった。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
……眉が保寿官、眼が監察官、鼻梁が審弁官、口が出納官、そうして耳が採聴官。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
藤大納言、東宮|大夫などという大臣の兄弟たちもいたし、蔵人頭、五位の蔵人、近衛の中少将、弁官などは皆一族で、はなやかな十幾人が内大臣を取り巻いていた。
— 行幸 『源氏物語』 青空文庫
上の兄の中将が、「公務で忙しくしているうちに、姫君の愛顧を侍従に独占されてしまったのはつまらないね」 と言うと、次の兄の右中弁が、「弁官はまた特別に御用が多いから、忠誠ぶりを見ていただけないからといっても、少しは斟酌していただかないでは」 と言う。
— 竹河 『源氏物語』 青空文庫
従三位藤原ノ朝臣泰文は「悪霊民部卿」という忌名で知られている藤原ノ忠文の四代の孫で、弁官、内蔵頭を経て大蔵卿に任ぜられ、安元二年、従三位に進んで中納言になった。
— 久生十蘭 『無月物語』 青空文庫
泰文は悪霊民部卿という通名で知られた忠文の孫で、弁官、内蔵頭を経て大蔵卿に任ぜられ、安元二年、従三位に進んで中納言になった。
— 久生十蘭 『無月物語』 青空文庫
で大王殿下は今日は特に改まって、英語の通弁官を介しネパール語で「この書物は沢山はない。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
右弁官の局から迎えにきた蔵人と袖をつらねてすぐ立ち去り、義貞はそのまま退出して、高倉ノ辻へ帰った。
— 風花帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の貴族社会において、弁官への任命は出世コースの第一歩だった。
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左弁官の局では、各省からの報告書が山のように積まれ、役人たちが忙しく立ち働いている。
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彼は弁官としての実務能力を高く評価され、異例の若さで昇進を果たした。
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ウィキペディア
弁官 は、朝廷の最高機関、太政官の職である左大弁(さだいべん)・右大弁(うだいべん)・左中弁(さちゅうべん)・右中弁(うちゅうべん)・左少弁(さしょうべん)・右少弁(うしょうべん)の総称である。唐名(漢風名称)は尚書。通説においては四等官の中の判官(じょう)に相当するが、異説として弁官を含めた弁官局を太政官の別局として捉え、元は本来の四等官の系列には含まない品官であったする説もある。また、『延喜式』においても、季禄・時服・馬料・要劇料などの給与の支給手続やそのために必要な上日の集計・考文の送付などが太政官とは別個に行われ、人事・財政体系における太政官からの独立性が確認できる。
出典: 弁官 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0