唆し
そそのかし
名詞
標準
instigation
文例 · 用例
誤解をなくするために断っておきたいと思う事は、左に地名と対応させた外国語は要するにこじつけであって、ただある一つの可能性を示唆し、いわゆる作業仮説としての用をなすものに過ぎないという事である。
— 寺田寅彦 『土佐の地名』 青空文庫
必ず誰かが教唆して殺されるように仕組んだので、教唆したものは綾子|様、大木戸伯と貴女の他には、私に心当りは無い。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
もとよりお秀を教唆して死地に陥したは貴女という推量ばかりで証拠は無いが、私は検事でもなく、判事でもございません、罪の軽重は論じない。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
近頃の私は最早政府の敵ではない筈で、事実、新長官のシュミット氏や今度のチーフ・ジャスティスとも、かなり巧く行っているのだから、新聞を唆しているのは領事連に違いない。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
……その娘を妊娠させた男が世間に対して恥ずかしいという気持ちから、娘を唆して殺させた場合と、またはその妊娠させた男ではなく、その娘とは結婚はしてもいいが子供ができるのではいやだといったような場合とか、いずれにしても情夫がその裏にいるに相違ないんです。
— 佐左木俊郎 『或る嬰児殺しの動機』 青空文庫
何時の間に誰が教唆したか所謂小若い衆と稱する兼次等の仲間が其家に惡戲をはじめた。
— 長塚節 『芋掘り』 青空文庫
今度の一条もお菊の一存でなく、ほかに彼女を唆した者があるに相違ないと云い切った。
— 岡本椅堂 『黄八丈の小袖』 青空文庫
きっと、古い賭博打ちの仲間が来て、祖父を唆して何かの勝負をしているに違いない、と思うと、手も足も付けられなかった祖父の、昔の生活が頭の中に浮んできて、ぞっと身が震うほど、情なく思ったそうです。
— 菊池寛 『勝負事』 青空文庫
作例 · 標準
悪友の唆しに乗って、彼は悪い道に足を踏み入れてしまった。
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魔女の唆しによって、王子は深く眠りについた。
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その唆しには乗らず、自分の意志で判断することが大切だ。
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