全人
ぜんじん
名詞
標準
saint
文例 · 用例
結局富士は、探検家の山でなくて、女でも、子供でも、老人でも、心|易く登れる全人類の山だ。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
悟るということは、生命の遍満性、流通性を体証したことで、一|匹の鯉魚にも天地の全理が含まれるのを知ると同時に、恋愛のみが全人生でなく、そういう一部に分外に滞るべきでないとも知ることです。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
加入者の数は全人口に割り当てると二十八人に一人となる。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
即ち、氏の芸術の胎は全人間の内に無くして、寧ろその一部である頭の内にあるやうに思はれる。
— ――全人間的な体現を――(その一、芥川龍之介氏) 『現代作家に対する批判と要求』 青空文庫
云ひ換へれば、智の境地以上の、全人間的体現を私は芸術家としての氏に求めたいのである。
— ――全人間的な体現を――(その一、芥川龍之介氏) 『現代作家に対する批判と要求』 青空文庫
私はそれがもつと廣い、そして全人類的な意味を持つことを要求する。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
またよし彼等が全き人たらんことを目的としてゐるにしても、それが全人類的に何等の交渉のないものであつた時、無意味なものになつてしまふのではあるまいか。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
そうした短歌の中の主観の主はすなわち作者自身であって、作者はその作の中にその全人格を没入した観があるのが普通である。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
作例 · 標準
彼の行いはまるで全人のようだ、と人々は尊敬した。
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全人としての生き方を追求することは、容易ではない。
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彼は私欲を捨て、常に全人たることを目指していた。
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