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能記

のうき
名詞
1
標準
signifier
文例 · 用例
要するに、「いき」は「浮かみもやらぬ、流れのうき身」という「苦界」にその起原をもっている。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
」 と、まだ寝ないで、そこに、羽二重の厚衾、枕を四つ、頭あわせに、身のうき事を問い、とわれ、睦言のように語り合う、小春と、雛妓、爺さん、小児たちに見せびらかした。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
互に眼を瞠目って、よくぞこのうき世の荒浪に堪うるよと思う。
岡本かの子 愛よ愛 青空文庫
ホールの真中でダンサーが倒れたところで、きのうきょうの世相がうみ出している数々の生々しい事件にくらべれば、大した異色があるわけではない。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
まして、チマ子はきのうきょう巷の夜にうごめいているいかがわしい女の、あわれさと醜さを見せているのだ。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
いつはあれ、ものうき胸に痛知るささやきながら、わかき火のにほひにむせてはばたきぬ、快楽のうたは。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
『……かなしきその日の接吻にも、       さまたげ難かる「我」のほこり、  ひたぶる抱きて涙すれど恐怖と苦悩の………』さあれなほものうき砥石。
北原白秋 第二邪宗門 青空文庫
今はそれが只妾と云うだけでなくて、人の嫌う高利貸の妾でさえあったと知って、きのうきょう「時間」の歯で咬まれて角が※れ、「あきらめ」の水で洗われて色の褪めた「悔やしさ」が、再びはっきりした輪廓、強い色彩をして、お玉の心の目に現われた。
森鴎外 青空文庫
作例 · 標準
ソシュールは、言語を能記と所記の関係として捉えた。
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言葉は単なる能記ではなく、文化や歴史を内包している。
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詩においては、能記と所記のズレが新たな意味を生み出すことがある。
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