卩
わりふ
名詞
標準
kanji "seal" radical (radical 26)
文例 · 用例
その大な腹ずらえ、――夜がえりのものが見た目では、大い鮟鱇ほどな燐火が、ふわりふわりと鉄橋の上を渡ったいうだね、胸の火が、はい、腹へ入って燃えたんべいな。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
人魂でも白張提灯でも、ふわりふわり出迎えに来れば可い。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
それでは、ここで私を待ち伏せていたのかと、返事の仕様もなく、湯のなかでふわりふわりからだを浮かせていると、いきなり腕を掴まれた。
— 織田作之助 『秋深き』 青空文庫
兼五郎の細君が台所で飯を焚いていると、突然釜がふわりふわりと天井の方へあがりはじめた。
— 田中貢太郎 『唖の妖女』 青空文庫
痩せに痩せた干瓢、ひょろりとある、脊丈のまた高いのが、かの墨染の法衣の裳を長く、しょびしょびとうしろに曳いて、前かがみの、すぼけた肩、長頭巾を重げに、まるで影法師のように、ふわりふわりと見えます。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
しばらく、しっかりと押え附けて、様子を窺っておりましたが、それきり物音もしませぬので、まず可かったと息を吐き、これから静に衾の方を向きますると、あにはからんやその蝙蝠は座敷の中をふわりふわり。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
そのときには、天も地もまだしっかり固まりきらないで、両方とも、ただ油を浮かしたように、とろとろになって、くらげのように、ふわりふわりと浮かんでおりました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
――先達あたしがこちらへ渡ってくる途中でね、鴎が一匹、小さな枝切れへ棲って、波の上をふわりふわりしていたんですの。
— 鈴木三重吉 『千鳥』 青空文庫
作例 · 標準
漢字の「印」や「危」には、部首として「卩(わりふ)」が含まれている。
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漢字を学ぶとき、この「卩」が何を意味するのかを覚えるのがポイントだ。
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部首「卩(わりふ)」は、ひざまずく人や印章に関連する字によく見られる。
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