縁辺
えんぺん
名詞
標準
edge
文例 · 用例
もっとも「イソ」はまた冠の縁や楽器の縁辺でもある。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫
手に取って見ると、白く柔らかく、少しの粘りと臭気のある繊維が、五葉の星形の弁の縁辺から放射し分岐して細かい網のように拡がっている。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
ついでながら、切り立ての鋏穴の縁辺は截然として角立っているが、揉んで拡がった穴の周囲は毛端立ってぼやけあるいは捲くれて、多少の手垢や脂汗に汚れている。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
そうしてやはり琺瑯引きでとっ手のついた大きい筒形のコップをそのわきに並べて置き、そうしてコップの円筒面を鉢の縁辺に軽く接触させる。
— 寺田寅彦 『日常身辺の物理的諸問題』 青空文庫
また大陸塊の縁辺のちぎれの上に乗っかって前には深い海溝を控えているおかげで、地震や火山の多いことはまず世界じゅうの大概の地方にひけは取らないつもりである。
— 寺田寅彦 『災難雑考』 青空文庫
どのような御大家でも縁辺のお話となりますと、一度はキット私の存じ寄りを聞きに御出でになりまっするで、私が、あれなら大丈夫と請合いますると、それからお話が進みまするような事で……ヘエ……」 と自慢そうにモウ一度、鼻の頭をコスリ上げた。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
すると少女は身体の具合が少し悪いと言って鬱いで、奥の間に独、つくねんと座っていましたが、低い声で唱歌をやっているのを僕は縁辺に腰をかけたまま聴いていました。
— 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯』 青空文庫
真蔵は銘仙の褞袍の上へ兵古帯を巻きつけたまま日射の可い自分の書斎に寝転んで新聞を読んでいたがお午時前になると退屈になり、書斎を出て縁辺をぶらぶら歩いていると「兄様」と障子越しにお清が声をかけた。
— 国木田独歩 『竹の木戸』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4