音波
おんぱ
名詞頻度ランク #13201 · 青空 139 例
標準
sound wave
文例 · 用例
はげしい音波の衝動のために、害虫がはたしてふるい落とされるか、落とされた虫がそれきりになるかどうか、たしかな事はだれもおそらく知らなかった。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
不思議だと思って懐中時計の音で左右の耳の聴力を試験してみると、左の耳が振動数の多い音波に対して著しく鈍感になっている事が分った。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
この学者の説によると、第一に水の流出する音が人の声を誘う、第二には浴場の壁は普通の家のように音波を擾乱するものがないためによく反響して声が充実して聞えるためだという。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
これに反して音の場合には音波が頭で回折されるから、一つの耳の反対の側から来る音でもその耳に到達する。
— 寺田寅彦 『耳と目』 青空文庫
それは雑音の中に含まれるいろいろな波長の音波が、それぞれ回折や分散の模様のちがうために起こる現象である。
— 寺田寅彦 『耳と目』 青空文庫
耳が悪いせいか、「かん」が悪いせいか、本物の演説を聞くのでも骨の折れるくらいであるから、完全でない機械で変形された音波の混乱の中から、変形されない元の波を読取ることはなかなか困難である。
— 寺田寅彦 『ラジオ雑感』 青空文庫
音についても同様な限界がある、振動数二三十以下あるいは一二万以上の音波はもはや音として聞く事はできぬ。
— 寺田寅彦 『物理学と感覚』 青空文庫
この話を導き出しそうな音の原因に関する自分のはじめの考えは、もしや昆虫かあるいは鳥類の群れが飛び立つ音ではないかと思ってみたが、しかしそれは夜半の事だというし、また魚が釣れなくなるという事が確実とすれば単に空中の音波のためとは考えにくいと思われた。
— 寺田寅彦 『怪異考』 青空文庫