飯屋
めしや異読 メシや
名詞多音語
標準
eating house
文例 · 用例
丸子の宿の名物とろろ汁の店といってももうそれを食べる人は少ないので、店はただの腰掛け飯屋になっているらしく耕地測量の一行らしい器械を携えた三四名と、表に馬を繋いだ馬子とが、消し残しの朝の電燈の下で高笑いを混えながら食事をしている。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
「もうじき来年になるのだが、それまでにはまだ時間があるから、そこらでお別れに御馳走を食べようじゃないか」「それはいいね」 二人はそこらの御飯屋へ行って、御飯を食べ始めました。
— 夢野久作 『犬のいたずら』 青空文庫
「飯屋へサ」といって正作は立ちかけたので「イヤ飯なら僕は宿屋へ帰って食うから心配しないほうがいいよ」「まアそんなことをいわないでいっしょに食いたまえな。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
「飯屋ヘサ」といって正作は立ちかけたので「イヤ飯なら僕は宿屋へ帰って食うから心配しないほうがいいよ」「まアそんなことをいわないでいっしょに食いたまえな。
— 国木田独歩 『非凡なる凡人』 青空文庫
やがて日の暮るまで尋ねあぐんで、――夜あかしの茶飯あんかけの出る時刻――神樂坂下、あの牛込見附で、顏馴染だつた茶飯屋に聞くと、其處で……覺束ないながら一寸心當りが付いたのである。
— 泉鏡花 『夜釣』 青空文庫
此處まで堪へたのは、飯屋の飼猫だ、と思つたからで。
— 泉鏡太郎 『二た面』 青空文庫
目の下に、火箸の尖で突いた、疵がポツツリ見える、ト確に覺えて忘れぬ、瓜井戸の宿はづれで、飯屋の縁側の下から出た畜生を、煙管の雁首でくらはしたのが、丁ど同じ左の目の下。
— 泉鏡太郎 『二た面』 青空文庫
鳥居前のお前さん、乱暴じゃあがあせんか、華族様だってえのにどうです、もっともまああの方にゃあ不思議じゃねえようなものの、空樽の腰掛だね、こちとらだって夏向は恐れまさ、あのそら一膳飯屋から、横っちょに駆出したのが若様なんです。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
作例 · 標準
大学の近くにある安くてボリューム満点の「飯屋」は、いつも学生でいっぱいだ。
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仕事帰りにふらりと立ち寄った「飯屋」で、熱々の豚汁定食を食べて生き返った。
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観光地のお洒落なカフェより、地元の人に愛されている素朴な「飯屋」の方が落ち着く。
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