一部分
いちぶぶん
名詞頻度ランク #12747 · 青空 1937 例
標準
one part
文例 · 用例
空には、晴れた空の一部分に黒い濃い雲形定規のやうな雲があつて、一寸欠け初めたばかりの月が、みえたり隠くれたり、可なり威勢よく渡れ亙つてゆくのが見られた。
— 中原中也 『古本屋』 青空文庫
小御岳から、大沢へゆく間にも、「小御岳流れ」「大流れ」「白草流れ」が押しだして、大森林の一部分をブッ欠き、日当りのいい窓を明けて、欠け間から裾野にかけて、山麓の斜面を見せる。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
団子坂を上って千駄木へ来るともう倒れかかった家などは一軒もなくて、所々ただ瓦の一部分剥がれた家があるだけであった。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
けれども、自分のその当時の欲求に照して、彼は一部分の対象でしかないのが、彼に対して憐れに気の毒であった。
— 岡本かの子 『桃のある風景』 青空文庫
十年前、私は或る出来事のために私の神経の一部分の破綻を招いたことがありました。
— 岡本かの子 『病房にたわむ花』 青空文庫
近代青年に対するあなたの観察は勿論一部分に対するものとしては誤っては居ません。
— 岡本かの子 『新時代女性問答』 青空文庫
両方で適度に助け合い世話もやかせ合わなければ両者の親愛はむしろ保てないと私の生活意識の一部分が明確に感じて居ます。
— ――型でなしに 『家庭愛増進術』 青空文庫
或いは更に二元性を強調して、一部分には平天井を用い、他の部分には懸込天井を用いる。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4