嘘八百
うそはっぴゃく
名詞
標準
pack of lies
文例 · 用例
『桜陰比事』で偽山伏を暴露し埋仏詐偽の品玉を明かし、『一代男』中の「命捨ての光物」では火の玉の正体を現わし、『武道伝来記』の一と三では鹿嶋の神託の嘘八百を笑っている。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
天下の御用聞きの前で嘘八百をならべ立てると、飛んでもねえことになるぞ。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
そうして肥った身体を自分の椅子に詰め込んで、新聞を読んだり、手紙を書いたりしたあとは、入れ代り立ち代り電話をかけて来るお客や、店に押しかけてくる椋鳥連に向って、トテモ景気のいい……その癖、子供の私が聞いても冷汗の出るような嘘八百を並べては高笑いをするのが仕事の大部分であった。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
嘘八百万両も貸付けたら小人島の政治界なんぞには今でも頭の出せそうに思われる理屈がある。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
この河童の尻が、数え年二百歳か三百歳という未だうら若い青さに痩せていた頃、嘘八百と出鱈目仙(千)人で狐狸かためた新手村では、信州にかくれもなき怪しげな年中行事が行われ、毎年大晦日の夜、氏神詣りの村人同志が境内の暗闇にまぎれて、互いに悪口を言い争ったという。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
無論、お前もそのことは百も承知してか、ともかく宣伝が第一だと、嘘八百の文句を並べたチラシを配るなど、まあ勢一杯に努めていたというわけだが、そのチラシ自体がわるかった。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
旦那さまの口占を引きながら、いい加減の嘘八百をならべ立てて、表に遊んでいるところを見識らない女に連れて行かれたの、それから京へ行って育てられたの、継母にいじめられたのと、まことしやかな作りごとをして、旦那さまをはじめ皆さんをいいように欺してしまって、とうとうこの家へ乗り込んだのでございます。
— 岡本綺堂 『鼠』 青空文庫
つまりやな、あんたは△△キネマの舞台挨拶にでも出るのや思てくれはったら、よろしおまんねん」 こうした嘘八百のことを佐古は前後四、五回にわたって、徐々に彼女に説明したのだ。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
作例 · 標準
例句
ウィキペディア
『嘘八百』(うそはっぴゃく)は、2018年から公開されている日本映画シリーズ。監督は武正晴、主演は中井貴一と佐々木蔵之介。続編として、2020年に『嘘八百 京町ロワイヤル』が公開、2023年に『嘘八百 なにわ夢の陣』が公開。
出典: 嘘八百 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0