前額部
ぜんがくぶ
名詞-の形容詞
標準
forehead
文例 · 用例
大隅君の厳父には、私は未だお目にかかった事は無いが、美事な薬鑵頭でいらっしゃるそうで、独り息子の忠太郎君もまた素直に厳父の先例に従い、大学を出た頃から、そろそろ前額部が禿げはじめた。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
男子が年と共に前額部の禿げ上るのは当り前の事で、少しも異とするに及ばぬけれど、大隅君のは、他の学友に較べて目立って進捗が早かった。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
父親の牛九郎の方は仰臥けしたまま、禿上った前額部の眉の上を横筋違いに耳の近くまでザックリと割られて、鶏の内臓みたような脳漿がハミ出している。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
彼はその頑丈な磁鉄の灰皿のために、前額部を完全に割り砕かれていた。
— 佐左木俊郎 『街頭の偽映鏡』 青空文庫
7 前額部を割り砕かれて死んだ永峯の死体が取り片づけられると、吉本はすぐに病院に入れられた。
— 佐左木俊郎 『街頭の偽映鏡』 青空文庫
額の両側から禿上って行く禿頭の、黒い髪が中央に残っている前額部の形だった。
— 佐左木俊郎 『黒い地帯』 青空文庫
脳天よりやや前額部に近く鈍器による裂傷一個あり、烈しく出血している。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
啓吉はよろよろ二三歩前へつんのめったが、前額部をがあんと道へ打つけたと思うと、後はそのまま、暫く何も覚えがなかった。
— 林芙美子 『泣虫小僧』 青空文庫
作例 · 標準
高熱の子供の前額部に冷たいタオルを置いた。
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CTスキャンで、前額部に異常がないかを確認した。
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彼の前額部には、年齢を感じさせる深いしわが刻まれている。
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