烈震
れっしん
名詞
標準
disastrous earthquake
文例 · 用例
颱風もなければ烈震もない西欧の文明を継承することによって、同時に颱風も地震も消失するかのような錯覚に捕われたのではないかと思われるくらいに綺麗に颱風と地震に対する「相地術」を忘れてしまったのである。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
もちろん烈震の際の危険は充分に分っているが、いかなる震度の時にいかなる場所にいかなる程度の危険があるかということの概念がはっきりしてしまえば、無用な恐怖と狼狽との代りに、それぞれの場合に対する臨機の所置ということがすぐに頭の中を占領してしまうのである。
— 寺田寅彦 『家庭の人へ』 青空文庫
台湾は昔から相当烈震の多い土地で二十世紀になってからでもすでに十回ほどは死傷者を出す程度のが起こっている。
— 寺田寅彦 『災難雑考』 青空文庫
しかし今度襲われる地方がどの地方でそれが何月何日ごろに当たるであろうということを的確に予知することは今の地震学では到底不可能であるので、そのおかげで台湾島民は烈震が来れば必ずつぶれて、つぶれれば圧死する確率のきわめて大きいような泥土の家に安住していたわけである。
— 寺田寅彦 『災難雑考』 青空文庫
前にも述べたように彼らの小屋にとっては弱震も烈震も効果においてたいした相違はないであろうし、毎秒二十メートルの風も毎秒六十メートルの風もやはり結果においてほぼ同等であったろうと想像される。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
と思う間もなしに、第二回の烈震がまた起ったので、わたしは転げるように階子をかけ降りて再び門柱に取りすがった。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
こうして震動をくり返すからは、おそらく第一回以上の烈震はあるまいという安心と、我れも人も幾らか震動に馴れて来たのと、震動がだんだんに長い間隔を置いて来たのとで、近所の人たちも少しく落着いたらしく、思い思いに椅子や床几や花筵などを持ち出して来て、門のまえに一時の避難所を作った。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
と思う間もなしに、第二回の烈震がまた起ったので、わたしは転げるように階子をかけ降りて再び門柱に取り縋った。
— 岡本綺堂 『火に追われて』 青空文庫
作例 · 標準
旧気象庁震度階級において、家屋の倒壊率が3割を超えるような激しい揺れを烈震と呼んでいた。
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深夜に突然襲ってきた烈震により、古い木造家屋の多くが一瞬にして崩れ落ちた。
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あの日の烈震は、大地が波打つように揺れ、立っていることすら不可能なほどの恐怖だった。
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