湖心
こしん
名詞
標準
center of a lake (centre)
文例 · 用例
食後の小憩を未醒氏渚の扁舟に棹さして湖心に出づ。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
湖心に櫓の音を聞くばかり、心耳自から清んだ、と思ふ。
— 泉鏡太郎 『深川淺景』 青空文庫
雨がやんで、夫は逃げるようにそそくさと出かけ、それから三日後に、あの諏訪湖心中の記事が新聞に小さく出ました。
— 太宰治 『おさん』 青空文庫
某日、太陽が湖心の真上を過ぎてから西岸の山毛欅の大樹の梢にかかるまでの間に、三度以上雷鳴が轟いたなら、シャクは、翌日、祖先伝来のしきたりに従って処分されるであろう。
— 中島敦 『狐憑』 青空文庫
某日、太陽が湖心の眞上を過ぎてから西岸の山毛欅の大樹の梢にかかる迄の間に、三度以上雷鳴が轟いたなら、シャクは、翌日、祖先傳來のしきたりに從つて處分されるであらう。
— 中島敦 『狐憑』 青空文庫
湖心と見るあたりに黒雲捲き騰り、娘の声として「自分はこの沼の主となった。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
卒爾に見ていると判りませんが、こまかく気をつけると、湖心から風上へ揺り戻る浪のはためきで渚の結氷は二寸三寸ずつ壊れて欠けて、湖心へ向け散って行きます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
今や氷は、柔い雪をかぶったまゝ二坪三坪ほどの面積となって湖心へ向け漂い始めます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
作例 · 標準
ボートを漕いで湖心まで行くと、岸の喧騒が嘘のように消えて静寂に包まれる。
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湖心の正確な水深を測るため、最新の測定機器を搭載した調査船を出した。
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冬の寒さが厳しくなると、湖心まで分厚い氷に覆われてスケートができるようになる。
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