ほんの少し
ほんのすこし
表現副詞
標準
just a little
文例 · 用例
さしづめ、彼は教養ある「姉さん」なのだが、しかしそれにしては、ほんの少しながら物質観味の混つた、自我がのぞくのが邪魔になる。
— 中原中也 『夭折した富永』 青空文庫
今度二十五周年記念号を出すので何か書くようとの懇篤な御すすめがありましたので何かと考えてみましたが右様の次第でありますからほとんど何も申上げる材料はないのでありますが、せっかくの御すすめでありますから、ただほんの少しばかり思い付いたことを申上げたいと思います。
— 寺田寅彦 『書簡(※)』 青空文庫
科学がほんの少しばかり成長して丁度|生意気盛りの年頃になっているものと思われる。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
その時誰かの万年筆のインキがほんの少しばかり卓布を汚したのに対して、オーバーケルナーが五マルクとかの賠償金を請求した。
— 寺田寅彦 『ある日の経験』 青空文庫
それは愛とか、知識とか、喜びとかいつたやうなものであり、それは今こそ、ほんの少し暗くなつて、落ちつかなささうにしてゐますが、誰かがちよつと注意をして、その面倒を見てさへやれば、すぐにまた元のやうに明るくなる光のやうなものなのです。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『巴里の手紙』 青空文庫
さらにまた、同じ場所でも、一本一本見て行くと木によって多少ずつの相違があって、ある木は一面に浅緑でおおわれているのに、すぐ近くの他の木ではほんの少ししか新芽が見えないといったようなふうである。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
つつじはもうすっかり散ったあとであったが、ほんの少しばかりところどころに茶褐色に枯れちぢれた花弁のなごりがくっついていたことと、初夏の日ざしがボーイのまっ白な給仕服に照り輝き、それがなんとも言えないはかない空虚な絶望的なものの象徴のように感ぜられたことを思い出すのである。
— 寺田寅彦 『B教授の死』 青空文庫
ほんとうにいろいろご馳走になって、これはほんの少しですが。
— 宮沢賢治 『十六日』 青空文庫
作例 · 標準
ほんの少しの時間があれば、この仕事を終わらせられるのに。
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コーヒーに砂糖をほんの少しだけ入れてください。
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彼はほんの少し遅れて会場に到着した。
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