鉱業権
こうぎょうけん
名詞
標準
mining rights
文例 · 用例
苗木の谷の鉱業権を買ったという、坂田省吾のことよ。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
坂田が水上氏の借金を返済したという話は聞かないから、鉱業権を移すような場合には、出資者として、神月はものをいえる立場にあるわけです」「あんなひとが挾まっているとは、あたしも知らなかった」「有江氏の手紙で、わかったことなんでしょ。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
」「根拠のないことじゃないんです……先日、有江さんが、シアトルであなたが父と約束した、鉱業権の再譲渡の件を実行したかどうか、手紙でたずねてきました」「なんのことだか、わかりかねますんですがねえ……苗木の鉱山の鉱業権は、私が水上氏から買ったので、いまのところ、ひとに譲る意志はありません。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
水上氏は、六千五百万坪、七十鉱区の鉱業権を、ただみたいな安い金で取得して、川床の砂をアメリカへ持って帰って、原子力委員会へ送ってしらべてもらったら、確度十分で、売る気があるなら、七十鉱区を、一鉱区五万ドル、三百五十万ドル、十二億六千万円で買ってもいいという話になった……そうですね?
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
いくらもない、乏しい日本のウラニウムの鉱業権をソヴエットとか、アメリカとかへ売りわたして、掘ろうにもどうしようにも、日本人には手が出せないようにという、悪どい計画があるんだって……曽根さん、あなたなんかも、そのほうに、ひっかかりがあるんじゃなくって?
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
」「坂田君が、苗木の谷の鉱業権をオプションにかけるので、これからそれをやります……奥の書斎に、飯島の叔母さまがいられます。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
ウラニウムそのものについても、まったくの野放し状態で、鉱区をきめて掘るという、鉱業法の法定鉱物にすらなっていないのだから、誰がどこを掘ろうと勝手だし、買手があれば、外国へ売ることだってできる……だから、金ほしさに、外国へ譲渡する懸念のあるひとのところへ、鉱業権が移るのは好ましくない。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
この間のビキニのような新型ウラニウム爆弾になって、どこかの国に死の灰を降らせるかもしれないことを承知しながら、あなたが苗木の谷の鉱業権を、外国に売り渡すだろうとは思わない……坂田君もそう信じています」 庭にむいた明るい書斎に、浜田と叔母の由良ふみ子と有江老人が掛けていた。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
作例 · 標準
その山林には古くから鉱業権が設定されており、現在も細々と採掘が続けられている。
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所有する土地の地下に有用な資源が見つかっても、鉱業権がなければ勝手に掘り出すことはできない。
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鉱業権の継承手続きを行うために、複雑な公文書を揃えて申請を行う。
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